愛情表現の“適量”とは?女性タレントのリレートーク(4)

別府あゆみ ©RKBラジオ

恋愛における「尽くす」について、RKBラジオのトーク番組『Toi toi toi』レギュラーの女性パーソナリティ4人(内村麻美・植村友紀・山口玲香・別府あゆみ)が今週、リレートークを展開。未婚か既婚かによっても意見が分かれそうなこのテーマに、テレビやラジオ、舞台などで活躍している彼女たちはどこまで本音を語るだろうか。
 

「全ては『ルールズ』に書いてある」木曜担当・別府あゆみ(30代・既婚)

別府あゆみ(以下、別府):私、何を隠そう、心理学科を卒業しておりまして、人間の心のことしか考えてこなかったんです。元々カウンセラーになりたかったんですよ。やっぱり人間って太古から同じことで悩んできた、これは全て本に書いてあるんです。

別府:手っ取り早い話「ルールズ―理想の男性と結婚するための35の法則」(エレン・ファイン、 シェリー・シュナイダー著)という本を読んでもらいたい。世界中で読まれていて、例えばSNSの出会いとかに合わせて内容もバージョンアップされています。全てはこの恋愛本に書かれているんです。

別府:相手との化学反応でいろんな自分が出てきて「尽くしたい」っていう人がいたり、逆に尽くされて戸惑っちゃうみたいな。それって相手によって変わるんですよ。「この人と付き合ってるときの自分好きだな」とか「何かこの人と一緒にいると意地悪な面、弄びたい自分が出ちゃう」とか、やっぱり人間同士の化学反応なので。

山口たかし(以下、たかし):ってことは、愛することと尽くすこととは別ベクトル?

別府:まったく違う世界の話です。愛っていろんなパターンがありますよね。ただ、何を目的に尽くすことや、愛することを考えてますか?例えば、彼氏が欲しいのか、結婚は考えているのかどうかとか。結婚する人を見つけようと思うと、考えなきゃいけないことが増えてくる。でも、それ全部「ルールズ」に書かれています。

山口たかし ©RKBラジオ

結婚を考える相手が現れたらまず自己分析を

たかし:結婚ということになると、ただただ別に好きというわけにいかないってことですよね?

別府:結婚って、2人で同じ方向を向いていかなきゃいけない。相手の欠点も愛したいですよね。

たかし:別府さんは結婚するときに「この人は同じ方向を見られるな」って思ったってことですか?

別府:私の場合は、心理学を勉強してたということもあって、すごく自己分析をしました。そうしないと自分もわからないし、相手が相性の良い人かどうかわからない。

たかし:自己分析ってどうすればいいんでしょう?

別府:いいこと教えてあげましょう。まず過去お付き合いした方を思い浮かべましょう。そして、そのとき自分が何が心地よくて、何が嫌だったか。例えば、自分の親を紹介しやすくて嬉しかった、とか、逆にこの子には二人でいるときの方が嬉しかったとか。それを思いつく限り書いてください。書き出してみると、自分が大事にしていることがわかるんですよ。例えば山口さんはサウナやゴルフが好きとおっしゃってますが、女性とこれから人生を歩んでいくんだったら、サウナとゴルフが自分の人生で一番大事だと思っていたけれども、結婚するということは、その時間がなくなるわけですよね。それでも、自分は女性と過ごしたと…

たかし:やだ!やだやだやだ!

別府:だったら山口さんは一緒に楽しめる女性を選ぶ。それか、その時間は全く別の趣味に没頭して待ってくれる人がいいのかっていうところになっちゃうんですよ。自分の優先順位がそれに出てきます。変えられないから自分はね。

たかし:でもさすがに僕も60歳までには落ち着きます。

別府:いや、いいのよ、ずっと1人でいてくれていいから。

Toi toi toi
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 9時00分~13時00分
出演者:山口たかし、別府あゆみ
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※放送情報は変更となる場合があります。

「小さなネジのズレが、いつの間にか…」“小説SMAP”に鈴木おさむ視点で描かれた、SMAP謝罪放送の1日

脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)にも書かれている、SMAP解散当時の様子などを中心にお話を伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。

◆『もう明日が待っている』は「僕の目線」で書いた物語

茂木:鈴木さん、アイドルってなんでしょうね?

鈴木:アイドルって、日本特有のものじゃないですか。韓国もBTSが出てきたりしましたけど、やはり他の国にあるのはアーティストで、(アイドルは)日本独特の文化ですよね。

茂木:ということは、『もう明日が待っている』を読むと、日本のことがわかるかもしれないですね。

鈴木:そんな気がします。今回、僕が特に入り口として書きたかったのは、彼ら(SMAP)は91年デビューで、僕が92年に放送作家になっているのですが、そこから94~95年に彼らと知り合いました。

この小説にもけっこう書いたのですが、「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)が1996年4月15日に始まりました。それまでアイドルの人がゴールデンタイム、そしてプライム帯で司会やメインをやることがなかったので、この番組をやる前に僕は、周囲から「絶対に当たらないよ」って言われていたんです。

茂木:それを、鈴木さんが当てたわけですよ。放送業界の“大谷翔平”ですよね。

鈴木:僕の力じゃないんですけどね。大谷翔平は(まさに当時の)SMAPです(笑)。

茂木:『もう明日が待っている』はあくまでも小説ですが、書けること・書けないこと、話せること・話せないことがあったと思います。振り返ると、あのタイミングでのSMAP解散は、何だったのでしょうか?

鈴木:みんなが40代になって、40代中盤を迎えるメンバーもいて、多分この先を考えるじゃないですか。そのうえでの本当に小さいネジのずれが、いろんな人が参加することによっていつの間にか大きくなっていた、みたいなことだと思うんですよね。でもそれは、長年のものでもなく、みたいな。

茂木:そうですか。『もう明日が待っている』の謝罪放送の章は、「文藝春秋」本誌に出たときに拝読しました。小説ですが「こういうことになっていたんだ」って、ものすごく話題になりました。あの1日のことは、やはりかなり濃密な記憶として残っていると思います。

鈴木:覚えています。だから、すごく大事にしたのは、あくまでも“僕の目線”で書くことです。夜中の2時に呼び出されて、そこから「明日、番組冒頭生放送でやるから」「え?」っていうところから始まっていくのですが、最初は「歌を歌うのかな」とか、「中居くん、何か言うのかな」とか思っていたら、どうやらそうではないということとか。

みんなの意見の食い違いがあって、結果、ふたを開けたらあの放送になるまでの過程があって。だから、あんないびつな形になるとは、わかっていないんですね。僕は文章をまとめなければいけない立場だったのですが、そのトーンとかもわからなかったんですよ。

茂木:これは、もともと原稿があって事務所に確認したところ、NGが出たということですね。

鈴木:僕の気持ちとしては、そんなに深々としたことをもはや言わせたくないし、メンバーもその思いだったろうし。だからある意味「今回お騒がせしてすみません」っていうことを言ってしまえば、「同じ文章を少し変えて話す」ぐらいがちょうどいいんじゃないかということで……。

だから、自分のなかではそれがアホな文章だってわかっていますよ。作家として見たら「こいつ実力ないな」ってきっと思うんですよ(笑)。でも、多分そうするのが一番いいだろうと思ったし、メンバーもそれを望んでいたと思うのですが、やはりこの小説で出てくる“ソウギョウケ”としては、「それでは許されない」というのがあって。だから僕の気持ちやメンバーの気持ちもあるんだけど、ソウギョウケのプライドもあるという。

茂木:ですよね。

鈴木:今、芸能界が変わってきていますが、あの当時(2016年)は、今と違って簡単に言うとまだ昔のルールがあったじゃないですか。そのなかでは、やはり「それは許されない」ということがあったので。

茂木:このなかで書かれているのが「組織というのはそういうものだ」と。我々視聴者からは、SMAPのメンバーは、一人ひとり個性が輝いていて素敵な存在に見えたんですけど、でもそのSMAPのメンバーも、また組織というものと無縁ではいられないということですよね。

番組では他にも、著書『もう明日が待っている』出版前の裏話などについて語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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