朝井リョウさんや安藤桃子さん登場!作家・脚本家のラジオ番組【前編】

“作家”、“脚本家”と聞くと、人の感情に敏感で、常日頃いろいろな事を考えていそうなイメージがありますよね。

ラジオでは、作家・脚本家の皆さんがパーソナリティを務めている番組も数多く存在しています。なかには、小説を書いたり映画を作っているアナウンサーも。

数ある中から、一般の方とは違った視点のトークが楽しめる番組をご紹介します。

▼後編はこちら
https://news.radiko.jp/article/edit/13252/intro/

文化放送『豊永・小松・三上の真夜中のラジオ文芸部』毎週木曜日 20時30分〜21時

まずは、作家が話す番組……ではなく、みんなで作家を目指してしまおうという番組からご紹介。

声優の豊永利行さん、小松未可子さん、三上枝織さん、さらに、番組スタッフ、リスナーの全員が作家デビューを目指しています。とはいえ、いきなり作品を書くのは難しいもの。「ヒロインの絶対条件」「絶対に勝てそうにない敵の特徴」などなど、リスナーからテーマに沿ったメールを寄せてもらいながら、作品の基礎を勉強していきます。

賞に応募するべく、実際にストーリーを考えるコーナーもあります。2018年1月に始まったばかりの番組なので、まだ聴いたことがないという人も、ぜひ聴いてみてくださいね!

ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』毎週日曜日 22時30分〜23時

朝井リョウさんといえば直木賞作家ですが、この番組でしか朝井さんのことを知らない人は、話の面白いお兄さんというイメージかもしれませんね。しかし、その面白い話の根源にあるのが“作家的な視点”なのです。

朝井さんはリスナーを楽しませるための”サービス”を欠かしません。朝井さんが痔に関する手術を行った時は、病室から放送し、朝井さんが「痔」の話をおもしろおかしく解説しました。手術は大変そうですが、痔の話を朝井さんほど分かりやすくした人も珍しく、知り合いの編集者も「さすが小説家!」と感心していました。

痔の手術に関しては、大ヒットエッセイ集「風と共にゆとりぬ」(文藝春秋)で「肛門記」として綴られています。このエッセイを読んでハマった人は絶対に『ヨブンのこと』もハマると思います。ちなみに、同書では「肛門記」以外にもいろいろな話が綴られていますが、よほどハマった人が多いようで、とある投稿型書評サイトには「“肛門記”が面白かった」という感想がズラリと書かれてありました。

一方、高橋みなみさんといえば、しっかりしているイメージがあると思いますが、この番組では朝井リョウさんに振り回されています。みんなが知っているような漢字を読み間違えてしまい、恥ずかしがっていたことも。どんなことがあっても楽しくお届けする姿勢に脱帽です。

TOKYO FM『ブリアサヴァランの食卓』毎週金曜日 17時30分〜17時55分

映画「おくりびと」では脚本を担当、テレビ番組「カノッサの屈辱」、「料理の鉄人」など数々の番組を手がけている小山薫堂さんがパーソナリティ。

食通としても有名で、番組では“食にまつわるゲスト”を迎えてじっくりと掘り下げます。ちょうど、夕方のお腹が空く番組に放送されていて「夕方の飯テロ番組」でもあります。

以前、サイエンスライター・川口友万さんを迎えて「シメのラーメンが美味しく感じるのは、一体なぜ?」というテーマで放送していました。こちらにはきちんとしたメカニズムがあり、血糖値が一気に下がり、糖分を欲してしまうことと、ラーメンを啜る音が食欲をそそることが、研究で解明されているとか。研究結果でも出てしまっているのですから、やはり……食べるしかないですね!

TOKYO FM『Panasonic Melodious Library』毎週日曜日 10時〜10時30分

作家の小川洋子さんが、未来に残したい「文学遺産」を毎週1冊取り上げて分かりやすくご紹介。

早く続きを知りたくなるようなあらすじ解説は、小川さんならではです。既にその作家・作品のファンの人も、「作品に触れたことがないものの、気になっている……」という人にもうってつけ。

日曜の朝、聞くと思わず本屋に行きたくなる番組です。放送では、次回に取り上げる作品が発表されるため、予習として読んでおけば二度楽しめます。放送で紹介する曲は、作品に関連した曲がオンエアされますよ。

( ※この番組はTOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで放送中。放送時間は各局によって異なります。)

J-WAVE『Koh Gen Do WORDS ALIVE』毎週金曜日 24時〜24時30分

パーソナリティは「カケラ」(2010年)、「0.5ミリ」(2014年) の監督・脚本を務めた安藤桃子さん。

この番組は「鬼」「忍者」「窓」など、あるテーマの研究に精通した人が登場し、「なるほど!」と思うような話がたくさん飛び出します。例えば、安藤さんが生まれ育った街・麻布十番がテーマだった時には、麻布十番の”十番”の由来について「江戸時代の河川工事で、この地区が10番目に工事を行う予定だったことから付けられた」という説が有力との話になりました。

安藤さんは、専門家の話を軸に自分なりに解釈をしながら、さらに深堀りするのですが、さすが映画監督といった感じで、話がとてもおもしろいです。

ラジオ日本『神津カンナのあんな話・こんな話』毎週日曜日 9時15分〜9時30分

作家・神津カンナさんが、注目している人やずっと気になっていた人を月替りでゲストに迎えてお喋りする番組です。

「国家の品格」(新潮社)の著者・藤原正彦さん、俳優・気象予報士としておなじみ石原良純さんなど、ゲストのジャンルもさまざま。ゲストの話ももちろん楽しいのですが、番組の後半で語られる、神津さんの「こんな話」は、まさに聞くエッセイで聴き逃せません。電車で見かけたおじさまから学んだ話、鹿児島に行って思ったことなど、思わず「うんうん」と頷いてしまう話ばかり。

FMヨコハマ『FUTURESCAPE』毎週土曜日 9時〜11時

こちらは小山薫堂さんと柳井麻希さんの番組です。

放送開始からおよそ25年。長年聴いているリスナーも多く、毎回何通も送ってくる常連さんもいるとか。放送前に、番組のサイトなどで、次回のテーマが発表されますが、放送が始まるまでに送ると採用率が上がると言われていて、番組ではこのことを「早朝投稿」と呼んでいます。

見事に採用されたからといって油断は禁物で、薫堂さんが読んでくれたものの、内容がイマイチだと「これは、面白くないな……」と本音が出てしまうことも。また、何通も送った人が採用された時には「今週はたくさん送ってくれたけど、ほかはイマイチだったな〜」と、身が凍るような一言を言われる可能性もあり、メールを送った人は、10時59分まで気が抜けません。

薫堂さんといえば、熊本県のPRキャラクター・くまモンの生みの親ということで、くまモンが番組に出演することも。言葉を発することはできませんが、放送中もよく動いているのか「バタバタ」という風の音だけが聞こえてきて、なんともシュールです。

また、FMヨコハマとTOKYO FMの番組出演時、薫堂さんのテンションが違うところにも注目です。一言でいえば、TOKYO FMでは紳士、この番組ではお茶目です。(J-WAVEではその中間といった感じです)

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「 I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisobakaoru

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交換の目安は“半年”!「エンジンオイル」の役割とセルフでできる“点検方法”を確認

TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。今回のテーマは、「エンジンオイル」について。エンジンオイルの役割とメンテナンス方法を紹介しました。


※写真はイメージです


◆エンジンオイルの役割をチェック

普段から安全運転を心がけているドライバーのなかには、“自動車の整備”について苦手意識がある方もいるかもしれません。

自動車ジャーナリストの高根英幸(たかね・ひでゆき)さんは“日常的な車の点検はドライバーの義務”とし、「タイヤの空気圧やエンジンオイル、バッテリーはある意味、燃料よりも大事な箇所なんです」と声を大にします。

“燃料切れ”は車が止まるだけで済みますが、タイヤのバーストやエンジンの故障が発生すると、大きな事故を引き起こす可能性があります。

車を安全に乗りこなすためには、基本的な知識を持つことが大切です。そこで今回は“エンジンオイル”について学んでいきます。そもそも、エンジンオイルにはさまざまな役割があります。

1:潤滑作用
金属摩擦を減らしてエンジンをスムーズに動かします。

2:密封作用
ピストンとピストンリングの隙間を密閉してガス抜けを防ぎ、パワーを維持します。

3:冷却作用
エンジン内部の熱を吸収して、エンジン全体を均一な温度にし、オーバーヒートを防ぎます。

4:清浄分散作用
エンジン内部の汚れを取り込み、エンジンをきれいに保ちます。

5:防錆作用
エンジン内の水分や酸が原因で発生する錆を防ぎます。

最近は、エンジンオイルの圧力によって給気と排気の燃焼をコントロールするエンジンも増えていますが、しかるべきタイミングで変えなければ、エンジンオイルに汚れがたまり、エンジン内部も汚れてしまいます。

そして、エンジンオイルに取り込まれた細かい金属片によって、エンジンが摩耗してしまいます。さらには“エンジン音がうるさくなる”“燃費が低下する”といった症状も現れます。

◆エンジンオイルの交換は“半年に一度”

続けて高根さんから、エンジンオイルのセルフ点検方法を教えていただきました。

1:車を水平な場所に停めてボンネットを開ける

器具を用いて、ボンネットをしっかり支えましょう。

2:エンジンに刺さっているオイルレベルゲージを引き抜く

オイルレベルゲージとは、黄色やオレンジ色でプラスチックの先端がリング状になっている部品です。それをゆっくり引き抜き、先端に付いているエンジンオイルを、きれいなウエスやペーパータオルなどで拭き取ります。

3:エンジンオイルの量を確認

その後、オイルレベルゲージを深く差し込み直し、再びゆっくり引き抜いて、どの部分までオイルが付着しているかをチェックします。量の確認方法は、ゲージ部分には上限(F)と下限(L)が記されているので、その範囲内に入っていれば問題ありません。レベルゲージの先端にオイルがつかないときは、オイルが減っている証拠です。その場合は、オイルを足すだけではなく、オイルが減っている原因を調べて対策する必要がありますので、修理工場やディーラーで見てもらいましょう。

エンジンオイルの量だけではなく“汚れ”にも注意が必要です。正確にエンジンオイルの点検をするためには、一度エンジンを始動させ、オイルを循環させて温めた後にエンジンを停止させ、5分経過したらオイルレベルゲージで量と汚れを確認します。この場合、エンジンやオイルは熱くなっているため、手袋などで火傷対策をおこなってください。

乗車頻度や走行距離に関係なく、エンジンオイルは定期的に交換しましょう。推奨の交換時期を公表している自動車メーカーが多いですが、高根さんは「“走行距離が少ないから”という理由で、車検まで交換しないドライバーもいるようです」と指摘。

好調なエンジンを維持させたいのであれば、たとえ走行距離が少なくても、半年に一度は交換するのが理想的です。ちなみに、最近のエコカーは純正のエンジンオイルがかなり高品質です。そのため“安さ”だけをみて社外品を選ぶよりも、ディーラーで純正オイルを選んだほうが無難と言えます。愛車の状態をベストに保つことが、安全な車の走行につながります。エンジンオイルの役目と交換時期について、しっかり覚えておきましょう。

<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20~7:27
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/koutsu/

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