ゴリラがパーソナリティ!? マニアック・ユニークなテーマのおすすめ新番組【前編】

春の新番組がスタートして2ヶ月。

既にお気に入りの番組を見つけた人も、番組が多すぎてまだ把握できてないという人も、思わず「これは?!」と思うような、マニアックな番組やユニークなテーマの番組を紹介します。

目次

  1. HBCラジオ『サブカルキック』
  2. STVラジオ『洋二と明石の無口な二人』
  3. FM NORTH WAVE『北笑ラジオ』
  4. 文化放送『音楽ゴリラ』
  5. ニッポン放送『篠原かをりのいきいきプラネット』
  6. J-WAVE『JUMP OVER』
  7. ラジオ日本『甲子園をめざして』
  8. RadioBerry『サトウヒロコの即興ソングブック』

HBCラジオ『サブカルキック』 毎週土曜日 26時30分〜26時50分


出演は、札幌在住の漫画家/イラストレーター・田島ハルさんと、劇団活動のかたわらススキノの怪談バーで怪談師をつとめる小林エレキさん。

番組内コーナー「サブカル川柳」では、俳人・五十嵐秀彦さん(実は田島さんのお父さん)を迎えてお届け。4月にはカレーの作り方を官能小説風に紹介する企画を放送していて、田島さんの暴走っぷりが、いい意味でバカバカしかったです。

“もしも”の発想で、いろいろな企画を行おうとしている2人の今後に期待!

STVラジオ『洋二と明石の無口な二人』 月曜日〜金曜日 12時〜12時15分


「洋二と明石」と聞いて、木村洋二アナウンサーと、赤石英一郎アナウンサーとピンとくる人には説明不要。北海道のみならず、全国各地にファンを持つ、”無口ではない2人”によるトークショーです。

しばらくはテレビでの活躍が多かった2人だけに、この番組でタッグを組むのは嬉しいところ。よく「ラジオはながら聞きできるところがいい」と言われますが、『無口な二人』はつい聴きこんでしまう番組のひとつです。

FM NORTH WAVE『北笑ラジオ』毎週木曜日 24時~24時30分


こちらは、スタッフ全員がお笑い芸人のバー「北笑ダイニング」所属の芸人が登場する番組。

身長195センチ、シャンパンのお店を経営するプロの女装家・アンビバレント志摩子さんと、バーも経営する札幌のタレント・MACHIKOさんを中心に30分間とにかく賑やかに進行します。

番組内コーナーの「今週のお客様」では、仲良しのお客さんについて楽しく紹介。「志摩子とMACHIKOのお悩み相談室」もあります。

アンビバレント志摩子さんは見かけからしてインパクト大なので、ぜひ番組サイトやご本人のSNSでチェックを!

文化放送『音楽ゴリラ』 毎週火曜日 26時15分〜26時30分


パーソナリティは、音楽が好きな”音楽ゴリラ”。

番組の冒頭は、スタジオで作ったバナナシェイクでゲストと乾杯してからスタート。ゴリラなので、興奮するとドラミングをします。野生のゴリラは、実は非常に優しいことで有名ですが、音楽ゴリラもゲストの話を優しく引き出していきます。冷静に聞くとシュールな15分。

ニッポン放送『篠原かをりのいきいきプラネット』毎週日曜日 20時20分〜20時40分


生き物(とくに昆虫)が大好きな慶應大の作家・篠原かをりさんが、生き物の魅力を語り尽くします。

篠原さんは、自宅のマンションでタランチュラほか、さまざまな生き物を飼育しているだけに、テーマもマニアック。4月の初回放送では「篠原かをりが今までに経験したハプニングベスト3」として、タランチュラが脱走した話(もちろん、家の中で捕獲)、オランウータンにカチューシャを取られた話、ゴミムシが口の中に入って熱いガスを噴射された話をしていました。篠原さん、タダものではありません。

J-WAVE『JUMP OVER』毎週日曜日 23時〜24時


J-WAVEは、2018年10月1日に開局30周年を迎えます。30周年を記念して、2019年2月に下北沢・本多劇場で、松居大悟監督による舞台公演が行われます。『JUMP OVER』は、その公演と連携した番組。

リスナーから寄せられたテーマ投稿を参考に脚本を作っていったり、舞台に関わってほしい人をゲストに呼んでその場で協力依頼の交渉をしたり……。毎週聴いていくと「どんな舞台になるんだろう」とワクワクさせてくれます。

リスナーが”稽古場”に来る感覚で楽しめて、稽古場で作品を作っていく雰囲気が味わえるのがポイント。ゲストに石崎ひゅーいさんが登場した時は、その場で劇中に使う音楽を依頼していました。そのほか、ミュージシャン・竹原ピストルさん、俳優・稲葉友さん、さらには松居大悟さんのお母様で、福岡でパーソナリティやコラムニストとして活躍しているトコさんも登場。ひたすら明るいトコさんに、松居さんはあきれ気味でした。この番組は福岡のcross fmでも放送されていますよ!

ラジオ日本『甲子園をめざして』月曜日〜木曜日 12時35分〜12時50分(※『加藤裕介の横浜ポップJ』内で放送)


夏の高校野球神奈川県大会に向けた、野球部応援番組。毎年初夏に放送されている期間限定の番組で、2018年は7月3日(火)まで放送される予定です。

各校の放送部/視聴覚部などがオリジナルの発想で作り上げた番組を放送。選手自身が、自身や学校周辺の見どころを紹介したり、マネージャーがチームの特徴を紹介したりと、作品の雰囲気はさまざまです。神奈川といえば全国屈指の激戦区だけに、各校の力作に期待!

放送された作品の中から「優秀作品賞」「審査員特別賞」などを選出して、7月に発表します。

RadioBerry『サトウヒロコの即興ソングブック』毎週水曜日 20時55分〜21時


寄せられたお題を元に、栃木県在住のシンガーソングライター・サトウヒロコさんが即興で歌う番組。なかなかハードルが高いですが、エピソードの内容をうまく汲み取って、アコースティックギターで歌い上げます。5分しかないのがもったいない。

余談ですが、2011年には出身地である栃木県下都賀郡壬生町から「かんぴょう大使」に任命されたことがあり、「かんぴょうのうた」を作りました。

なお、サトウさんはCRT栃木放送で『とちぎ偉人変人伝』(毎週木曜日 19時〜19時30分)を4月にスタート。頑張っている栃木の皆さんを応援する番組です。そちらもぜひチェックしてみてくださいね!

▼これ以外の新番組についてはこちら
【まとめ】2018年4月スタート! 春のラジオ新番組!(関東編)
【まとめ】2018年4月スタート!春のラジオ新番組!(関西編)

 

――続きは後編へ!

この記事を書いた人

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「 I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisoba_kaoru

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鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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