ラジコでJクラブ応援番組を聴こう!【福岡・山口・金沢】

夏休み、真っ只中! 日本各地にあるJリーグのスタジアムでは、熱い試合と楽しいイベントが開催されています。夏休みを利用して、いつもはネットで見ているチームの試合を観戦しに足をのばしてみてはいかがですか? そこには迫力のある試合はもちろん、スタジアム周辺のおいしいグルメやおもしろいイベントが待っています。“五感でJリーグを味わう夏旅”はおすすめですよ!

今回は、J2特集。アビスパ福岡、レノファ山口FC、ツエーゲン金沢のトピックとラジオ応援番組をご紹介します!

ペットが主役!? ユニークな総選挙を今年初開催 アビスパ福岡

「後期試合スケジュールポスター」に登場する7選手を決める「アビスパ福岡 選抜総選挙」が終わり、8月から今年初開催のファン・サポーターが選ぶ「アビスパ福岡 ペット総選挙」がスタートしました。立候補資格は、アビスパ福岡の「ペット用ユニフォーム」を着用したペットであること。すでにペット用ユニの販売は終了しており、立候補期間は8月9日(金)までとなっています。

1位に輝いたペットに送られるプレゼントは「オフィシャルカメラマンに撮影してもらえる権&ペットユニフォーム(ハチ祭り記念ver.)」。

投票期間は、8月16日(金)~8月23日(金)で、8月17日(土)のホームゲーム 徳島ヴォルティス戦でスタジアム投票が可能。また、アビスパ福岡公式アプリからもお気に入りのペットに一票を投じられます。初栄冠はどのペットに輝くのでしょうか?

《試合スケジュール》
明治安田生命J2リーグ 第27節
8月11日(日)18時 FC岐阜@岐阜メモリアルセンター長良川競技場

天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会 3回戦
8月14日(水)19時 清水エスパルス@レベルファイブスタジアム

明治安田生命J2リーグ 第28節
8月17日(土)19時 徳島ヴォルティス@レベルファイブスタジアム

明治安田生命J2リーグ 第29節
8月24日(土)19時 京都サンガF.C.@たけびしスタジアム京都

クラブ応援番組 FM FUKUOKA『D U know? ~AVISPA MOVEMENT~』

パーソナリティがアビスパ福岡の選手から届いたメッセージを代読するスタイルで進行する番組。担当選手は隔週で交代で、試合後や練習場で収録したインタビューや取材コメント紹介が多い中、違ったアプローチでチームの情報を伝えています。

FW木戸皓貴選手の担当回では、自身の子どものころの夏休みのエピソードを披露。プールによく行っていたものの、ラジオ体操の参加は1回限り。また、宿題は追い込まれないとやらないタイプで、休みの最後にまとめて片づけていたそうです。

GK山ノ井拓己選手は、実行委員を務めている「ファン感謝デー」についてトーク。去年初開催され、今年は9月1日(日)に開催されるアビスパ福岡の「ファン感」の見どころや意気込みをメッセージに込めていました。メインはミニ運動会で、サポーターと選手の絆がさらに深まりそうな内容。会員だけでなく、一般の方も参加できるので、ファン感をきっかけにアビスパ福岡にハマる人も増えそうです。

D U know? ~AVISPA MOVEMENT~
放送局:FM FUKUOKA
放送日時:毎週土曜 6時55分~7時00分
出演者:萬石洋文

※放送情報は変更となる場合があります。

「ご当地シャレン選手」って知ってる? レノファ山口FC

Jリーグの各クラブでは、地域を盛り上げて活性化させるホームタウン活動を行っています。レノファ山口FCのホームタウンは、山口県全体。「Jリーグで地方創生、まちづくり」を促進させるため、県や市町などの自治体ごとに担当選手・監督を配置しています。

地域のPRや応援といったシャレン(社会連携)活動を行うため、担当選手を「ご当地シャレン選手」と呼び、毎年シーズンが始まる前に担当地域と選手を発表します。選手が担当している市の市長を表敬訪問することもあります。

MF清永丈瑠選手は、出身地である周南市のご当地シャレン選手。8月4日(日)ホームゲームでは、周南市サンクスデーを盛り上げるために地元で採れた素材で作ったジェラートや地ビールなどを動画でPRしていました。趣向を凝らしてさまざまな地域をPRする選手のPR動画、ぜひクラブの公式Twitterでチェックしてみてください。

《試合スケジュール》
明治安田生命J2リーグ 第27節
8月10日(土)19時 柏レイソル@三協フロンテア柏スタジアム

天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会 3回戦
8月14日(水)19時 セレッソ大阪@維新みらいふスタジアム

明治安田生命J2リーグ 第28節
8月17日(土)18時 ヴァンフォーレ甲府@山梨中銀スタジアム

明治安田生命J2リーグ 第29節
8月24日(土)19時 V・ファーレン長崎@維新みらいふスタジアム

クラブ応援番組 エフエム山口『GO!GO!RENOFA!!』(『Happy Happy Friday』内)

レノファ山口FCの試合実況も務める金光一昭さんが直近の試合を振り返り、チームの状況を説明。そのあとにDAZNのピッチサイドレポーターも務めるトクダトモヨさんが注目選手にじっくり行ったインタビューをオンエアしている番組です。

7月に川崎フロンターレから期限付き移籍加入した宮代大聖選手。インタビューで語った山口を選んだ決め手は、「サッカーが魅力的で、FWとして得点を決めるバリエーションが広がりそうだから」とのこと。チームに合流して数日でリーグ戦のスタメン入りし、U-20日本代表戦で見せたようなゴールが近々見られるかもしれません。

9月1日(日)は、ホームゲーム・ファジアーノ岡山戦の模様をエフエム山口で実況生中継します。解説は元日本代表の前園真聖さん、元なでしこジャパン・丸山桂里奈さん。そして、三男の大輔選手がレノファ山口で活躍する元プロ野球選手・高木豊さんがスペシャルゲストで登場します。ラジコで豪華ゲストの解説を聞きながら観戦してみてくださいね。

《試合スケジュール》※エフエム山口にて実況生中継
明治安田生命J2リーグ 第30節
9月1日(日)19時 ファジアーノ岡山@維新みらいふスタジアム

GO!GO!RENOFA!!(『Happy Happy Friday』)
放送局:FMY エフエム山口
放送日時:毎週金曜 13時30分~18時55分
出演者:金光一昭、小林愛子
番組ホームページ
公式X

twitterハッシュタグは「#ハピフラ」

※放送情報は変更となる場合があります。

公式マスコット同士が対立!? ツエーゲン金沢

公式マスコットといえば、クラブや地域を盛り上げて応援するのがスタンダードですが、ツエーゲン金沢は違います。正義と悪のマスコットが対立する珍しい構図でJリーグファンに注目されています。

石川県を絶望の淵に陥れると突如スタジアムに現れた、悪の化身「ヤサガラス」。漆黒のコスチュームに身を包み、不気味な笑い声が特徴です。そのヤサガラスから石川県とツエーゲン金沢サポーターを守るために登場したのがヒーロー「ゲンゾイヤー」。石川県の鳥・イヌワシをモチーフにしたマスコット「ゲンゾー」がバトルモードに入り、変身。「ゲンゾイヤー」となり登場しました。

悪の化身と正義のヒーローのバトルは「ヤサガラス劇場」としてスタジアムの名物ショーに。8月4日(日)の栃木SC戦では、3rdシーズンに突入。もう一人のヤサガラス、「ヤサガラス・ツヴァイ」が爆誕。「もう怯えなくていい。もう争う必要はないんだ」と意味深ツイートしています。今後どのような展開になるのか、見守っていきましょう!

《試合スケジュール》
明治安田生命J2リーグ 第27節
8月10日(土)19時 FC町田ゼルビア@町田市立陸上競技場 

明治安田生命J2リーグ 第28節
8月17日(土)18時 FC岐阜@石川県西部緑地公園陸上競技場

明治安田生命J2リーグ 第29節
8月24日(土)19時 アルビレックス新潟@デンカビッグスワンスタジアム

クラブ応援番組 MROラジオ『達洋・まさひこのアディショナルタイム』

ツエーゲン金沢の試合実況も務めるアナウンサー・角野達洋さんとJFA公認審判員を持ち、ホームスタジアムDJを担当している大平まさひこさんがパーソナリティを担当しています。

ツエーゲン金沢の選手へのインタビューコメントの紹介や試合の振り返りも、サッカーを愛するふたりだからこそ気づくポイントをお互いにピックアップしながらトーク。Jリーグの話題だけでなく、石川の障がい者サッカーに携わっている方々をスタジオに招いて話を聞いたりも。

パーソナリティ二人の親しみやすい人柄や声質、サッカーへの愛情が伝わってサッカー初心者でも思わず耳を傾けたくなる番組です。

達洋・まさひこのアディショナルタイム
放送局:MROラジオ
放送日時:毎週土曜 12時10分~12時40分
出演者:角野達洋、大平まさひこ
番組ホームページ
公式X

Twitterハッシュタグ「#adtime」

※放送情報は変更となる場合があります。

今回はアビスパ福岡、レノファ山口FC、ツエーゲン金沢のトピックと応援番組、ラジコで聴けるラジオ中継情報をご紹介しました。気になった番組があったら、ぜひチェックを!

日本全国には特色のあるJリーグクラブ、そしてラジオの応援番組がまだまだあります。次回も注目クラブをピックアップしてご紹介していきます。ラジオを聴いて、そして持って、気になるJリーグの試合へ足を運んでみてください。

この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

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亡き親友との約束胸に「スタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい」

プロ野球をはじめ、先日のメジャーリーグ開幕戦、そしてサッカーのJリーグでもよく目立つのが、巨大なフラッグによる応援です。今回は、このスポーツ応援に欠かせないビッグフラッグを染め上げている男性のお話です。

影山洋さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

日本一小さな市・埼玉県蕨市に、一軒の工房があります。有限会社染太郎、スポーツの試合で現れる大きな旗を作る会社です。トップは、影山洋さん、昭和30年生まれの69歳です。

蕨出身の影山さんは、小さい頃は空き地で友達とサッカーボールを蹴ったり、お小遣いがたまると後楽園球場へ行って、王さん・長嶋さんの野球を見て育ちました。そして、百貨店で催事のお知らせをする巨大な垂れ幕を作る会社に勤めます。

仕事に脂がのってきた30代のある日、影山さんは小さい頃のサッカー仲間で、当時の読売クラブに在籍していた奥田卓良選手から、こんな話を聞きました。

「今度、日本でもサッカーのプロリーグが始まるんだ。絶対応援してくれよ!」

「だったら、ヨーロッパみたいに、おっきな応援フラッグを作って、応援するよ!」

影山さんがそう答えて迎えた1993年5月15日のJリーグ開幕の日。国立競技場の熱狂の渦のなかに、奥田さんの姿はありませんでした。奥田さんは不慮の交通事故で、Jリーグを見ることなくこの世を去っていたのです。

『奥田との約束を守るためにも、日本のスタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい!』

そう思った影山さんは、会社勤めを辞め、自ら応援フラッグを作る会社を興します。地元・埼玉の浦和レッズの熱いサポーターたちとつながると、話が盛り上がって、今までにない幅50メートルのビッグフラッグを作るプロジェクトが始まりました。

影山さんが手掛けたビッグフラッグの数々

参考になったのはもちろん、影山さんが長年培ってきたデパートの垂れ幕のノウハウ。パソコンもあまり普及していない時代、設計図を元に1枚1枚刷毛で塗る手作業でした。ただ、ビッグフラッグを作っても、出来栄えを確かめられる広いスペースもなければ、対応してもらえる競技場もありませんでした。

ようやく人前で披露できる環境が整ったのは、2001年のJリーグ・レッズ対マリノス戦。埼玉スタジアム2002のこけら落としの試合でした。影山さんたちがドキドキ見守る中、ピッチに大きく真っ赤なフラッグが広げられると、スタンドからは「オーッ!」と地鳴りのような歓声が沸き上がりました。

翌日から、影山さんの会社の電話は、様々なチームからの問い合わせで鳴りやまなくなりました。

「私たちもレッズみたいな、熱い応援をしたいんです!」

数ある問い合わせの中に、情熱のこもったメッセージを届けてくれた人がいました。それは、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの応援団の方々でした。影山さんは、競技の違いを乗り越えて、新しい応援スタイルが広まっていくことに、喜びを感じながら、さらに大きい幅75メートルものビッグフラッグを作り上げました。

このフラッグが、千葉・幕張のスタジアムの応援席に広げられると、今度はプロ野球チームの関係者からの問い合わせが相次ぎました。こうしてサッカーではレッズ、野球はマリーンズから始まったビッグフラッグによる応援は、今や多くのスポーツに広まって、当たり前の存在になりました。

蕨市の盛り上げにも活躍する影山洋さん

そしてこの春、影山さんは、東京ドームで行われたメジャーリーグのカブス対ドジャースの開幕戦でも、大役を任されることになりました。それは、初めての国旗。試合開始前のセレモニーで使われる、幅30メートルの日の丸と星条旗の製作でした。

国のシンボル・国旗に汚れを付けたり、穴を開けたりすることは決して許されません。3月10日に納品した後も、影山さんは毎日毎日東京ドームに通って、抜かりのないように、細心の準備をしました。そして、メジャーリーグ機構の厳しいチェックもクリアして、開幕当日を迎えます。

ベーブ・ルースから大谷翔平まで、日米の野球・90年の歴史の映像が流れて、無事に大きな日の丸と星条旗が現れると、影山さんも胸が熱くなりました。

『あの王さん・長嶋さんが躍動した後楽園球場を継いだ東京ドームで行われる、かつてない野球の試合で、自分の本業で関わることが出来ているんだ!』

そして、このメジャーリーグ開幕戦の興奮も冷めやらぬなか、今度はサッカーの日本代表が、8大会連続のFIFAワールドカップ出場を決めました。実は影山さんには、まだまだ大きな夢があります。

「いつか、サッカー日本代表がワールドカップの決勝戦を迎えた日の朝、富士山の近くで、おっきな富士山をバックにおっきな日の丸を掲げて、選手にエールを送りたいんです!」

亡き親友への思いを胸に生まれた、日本におけるビッグフラッグによるスポーツ応援。その応援文化のパイオニア・影山さんの夢は、きっと叶う日が来ると信じて、さらに大きく膨らみ続けます。

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