ワイルドダンディなおじさまがしゃべるラジオ番組【後編】

「ワイルドダンディなおじさまがしゃべるラジオ番組【前編】」に引き続き、後編をお届けします。

CBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』

音楽と話題満載、少しマニアックな「小堀ワールド」全開。しかも、小堀さんのトークは心地よく、どこか気品があり、音楽を紹介する時にポロリとでてくるエピソードは、聞いていてためになります。アーティストや文化人へのインタビュー、「青春のグラフィティ」「ナニコレ」など、日曜の朝から濃厚な5時間です。CBCラジオといえば80年代は『小堀勝啓のわ! Wide とにかく今夜がパラダイス』が人気でしたが、その頃に聴いていた方もぜひ。紹介されるラジオネームを聞いていると、その頃から小堀さんの番組を聴いていた人ではないかと思うような、ユニークなラジオネームも時々出てきます。

■放送日時:毎週日曜日 7時〜11時55分

ZIP-FM『J-BREAK』

お喋りな人はたくさんいますが、聴いていてどんどん引き込まれるお喋りってありますよね。93年、ZIP-FM開局以来、同局でミュージックナビゲーターを務めるジェイムスさんも、た〜〜くさん喋りますが、一度ハマると心を離しません。聴きどころは、ジェイムスさんがリスナーと電話で気軽にお喋りをする「生リク」、電話で子どもの自慢をしてもらう「OYABAKaaaaN!」など、リスナーとの楽しいお喋りや、気象予報士の橋本美穂さんとの、時にシュールやりとりもクセになります。

気になるニュースをコントを交えて紹介する「平成観光 EVERYDAY WEEKEND !」のコーナーでは「なるほど!」と思うようなコメントをすることもありますが、時にはポロッと毒を言うことも。”毒”といってもジェイムスの毒は可愛らしい毒で「また、ジェイムスったら!」と、ニヤリと笑ってしまいます。手がかかるけど、どこか憎めない子どものようです。

■放送日時:月曜日〜木曜日 12時〜14時

BSSラジオ『週刊ブンノジ ぶんしょう堂』

昭和をこよなく愛する、板井文昭アナウンサーが送る音楽情報番組。板井さんは編集人として進行します。板井さんの興味は、音楽・カルチャー・スポーツなど多岐に渡り、じっくりと優しい口調で語ります。気になる本の著者に、15分ほどかけてお話を聞くのも嬉しいところ。本も映画も音楽も、一つの作品に対して、愛を持って接している板井さんの優しさ溢れる番組です。

■放送日時:毎週土曜日 16時〜17時45分

エフエム大分『fmごじしちじ』

北野”JK”順一、48歳。「おじさま」という言葉が全く似合わないような格好良さです。リスナーが主役と言わんばかりに、メールもどんどん紹介していきます。同じくFM大分では「土曜の朝から“JK”がナイスミュージックをお届けするラジオ!」(土曜 9時〜9時25分)も担当。「JK」、聞くと「女子高生」もしくは首都圏のラジオファンは「ジョンカビラ」と思うかもしれませんが、九州のラジオでJKといえば北野”JK”順一のこと。こちらの番組は土曜の朝にふさわしく、少し落ち着いた雰囲気の音楽をお届けしています。

私は学生の頃から北野”JK”順一さんのラジオを聴いていて、雰囲気が変わらないことに驚いているのですが、もっと驚いたことに、DJ生活35年で一度も病欠をしたことがないそうです!

■放送日時:毎週金曜日 17時〜18時55分

RBCiラジオ『柳卓のいんでないかい!』

沖縄移住40年の柳卓さんが、リスナーから届いたリクエスト曲やメッセージを紹介します。柳さんはとにかく物知りで、天気の話から、沖縄の話、歌謡曲にまつわるエピソードまで飛び出します。ゆったりし口調で、聴いているとのほほんとした気持ちになりますよ。

■放送日時:月曜日~金曜日
第一部→月曜日 17時~17時20分、火曜日~金曜日 17時~17時25分
第2部→月曜日 18時30分〜20時、火曜日18時30分〜19時、水曜日~金曜日 18時30分〜21時

それにしても、FM ヨコハマ『メラタデサンデー』やJ‐WAVE『J-BREAK』など、愛されている番組はスタッフとの息がピッタリ! DJのトークに合わせた効果音も、スタッフが絶妙なタイミングで出します。もはや名人芸です。

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

 

鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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