「聴くだけでワクワクしちゃいます」村上春樹が考える「イントロ」ベスト3とは?

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。1月29日(日)の放送は「村上RADIO ~1980年代、ヒットソング・オンパレード~」をオンエア。

今回の「村上RADIO」は番組史上初めて、リスナーのみなさまからのオールリクエストをオンエア。マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパー、スティーヴィー・ワンダー、ポリス、小泉今日子など、誰もが思わず口ずさんでしまうような、80年代を彩ったヒット曲のオンパレードでお送りしました。
この記事では、カイリー・ミノーグ、ジョー・ジャクソン、トーキング・ヘッズの楽曲をオンエアしたパートの内容をお届けします。


◆Kylie Minogue「I Should Be So Lucky」
というところで、僕からの個人的なリクエストです。カイリー・ミノーグの「ラッキー・ラブ」、我ながらベタですよねえ。
僕はロンドンで、しばらく一人暮らしをしながら小説を書いていた時期がありまして――書いていたのは『ダンス・ダンス・ダンス』っていう小説なんだけど――そのときいちばん流行っていたのがこの曲でした。街のどこに行ってもこれがかかっていました。だからこの曲を聴くと、当時のロンドンの風景がさっと頭に浮かんできます。聴いてください。

<収録中のつぶやき>
2000年に僕が取材でシドニーオリンピックに行ったとき、開会式でカイリー・ミノーグが歌っていました。彼女はオーストラリア人なんです。残念ながら曲は「ラッキー・ラブ」じゃなかったけど(笑)。

◆Joe Jackson「Steppin' Out」

静岡県の女性 真雪さんから
<Joe Jackson「Steppin' Out」をリクエストします。この曲が流行った頃、私は東京の短大生でしたが、今になってもずっと変わらず一番好きな曲です。この曲の「テレビもラジオも放って置いて、今夜出発しよう。光の方へ進んでいこう」という歌詞を聴いていると、ただただ明るく、まっすぐで強い気持ちになれます。>

埼玉県の女性「えひめみかん」さんから
<80年代洋楽ヒット曲において、私が考える「三大イントロ」の1曲を、今回リクエストさせてください。それは、Joe Jackson「Steppin' Out」です。「三大イントロ」のほかの2曲は、Yes の「Owner Of A Lonely Heart」とa-haの「Take On Me」です。お時間がございましたら、村上さんが考える「三大イントロ」を教えていただけますでしょうか。>

えーと、80年代に限らなければ、僕がいちばん印象的だと思うイントロは、まずロネッツの「Be My Baby」ですね。フィル・スペクター節全開っていうか、イントロを聴くだけでわくわくしちゃいます。それからドアーズの「Light My Fire」、レイ・マンザレクが弾くオルガンのイントロです。その2つは簡単にすっと出てくるんだけど、3つ目がむずかしい。いっぱいありすぎて、決められません。でも「Steppin’Out」のイントロ、確かにしゃれていて、いいですよね。

◆Talking Heads「Road To Nowhere」
東京都の女性「かわらの猫」さん
<Talking Headsの「This Must Be The Place」または、「Road To Nowhere」はどうでしょうか。80年代の曲はあまり熱心に聴いていないのですが、トーキング・ヘッズは大好きなバンドです。村上さんの小説やラジオのなかでトーキング・ヘッズが流れたことはないような気がするので、もしかしたら村上さんはお嫌いかもしれませんが、よかったらかけてください。>

東京都「グレ&ブル」さんからも「Road To Nowhere」へのリクエストをいただいています。

この曲、僕も好きです。
昔、Talking Heads(+トム・トム・クラブ)が来日したとき、新宿のホールに行こうと思ったら既にチケット完売でして、千葉の会場ならまだ残っているということだったので、わざわざ千葉までいったんですが、千葉のチケットはかなり売れ残っていて、駅前で女子高校生に無料で配っていたみたいです。席がガラガラだとまずいので。好みって、場所によってけっこう違うものなんですね。

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聴取期限:2023年2月6日(月)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:村上RADIO ~1980年代、ヒットソング・オンパレード~
放送日時:1月29日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
村上RADIO
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週日曜 19時00分~19時55分

※該当回の聴取期間は終了しました。

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BiSH“絶頂期”になぜ解散? WACK・渡辺淳之介社長が言及「人気が落ちても、ズルズル続けてきた人たちを見てきている」

CMプランナーの澤本嘉光・権八成裕と“WEB野郎”こと中村洋基がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「澤本・権八のすぐに終わりますから。」。毎回超豪華なゲストを交えて、ダラダラと話しながら、広告のおもしろさや、世の中の疑問をするどく解いていきます。

1月8日(日)~22日(日)の放送では、BiSHの皆さん(メンバー2人が週替りで登場)と株式会社WACK代表取締役社長・渡辺淳之介さんが、3週にわたり登場! 8日(日)の放送は、アイナ・ジ・エンドさん、リンリンさんが担当しました。6月のライブをもって解散するBiSHですが、アイナさん、リンリンさん、渡辺さんに今の心境を本音で語っていただきました。


(左から)中村洋基、BiSH(アユニ・Dさん、リンリンさん、モモコグミカンパニーさん、ハシヤスメ・アツコさん、セントチヒロ・チッチさん、アイナ・ジ・エンドさん)、渡辺淳之介さん、澤本嘉光、権八成裕


◆6月のライブで解散…今の率直な思い

中村:BiSHは、今年の6月29日(木)に東京ドームでおこなわれるライブをもって解散が決定しています。いよいよ時期も近づいてきましたが、改めましてWACK(渡辺)さんから“解散”については、どういう思いですか?

渡辺:(BiSHは)8年くらいやってきたので、正直に言うと“やっと終われるな”っていうのが……(笑)。

澤本・権八・中村:ハハハ(笑)。

渡辺:“長く続けること”の意味もすごくあると思うんですけど、僕がBiSHを作って、そこにメンバーたちが来てくれた形なので、次はメンバー自身のやりたいことというか。

僕も、社会人になって8年くらいで会社を設立したので、そういうタイミングも含めて、みんなの独立というところは、楽しみにしている部分が一番大きいですね。

澤本:アイナさんは、どうですか?

アイナ:私たち自身も“6月に東京ドームで(ライブが)できる”ということを本当に1ヵ月前くらいに知りました。それまでは、いつがゴールなのかが分からなかったですし、きっと清掃員(BiSHファンの呼称)も“2023年のいつだろうな”って本当にドキドキしていたと思うんですよ。

だから、ゴールが決まったことで、ラストスパートが始まるんだなって。だったらもう駆け抜けていくしかないし、きっと6月29日をちゃんと迎えられるような気がするので、それまで私は(BiSHを)まっとうしたいなと思います。

澤本:リンリンさんは、いかがですか?

リンリン:東京ドームはBiSHの夢だったので、叶ってすごくうれしい気持ちもあるんですけど、清掃員のすごく寂しそうな声もたくさん聞いていて。でも今年は、東京ドームの前にも、まだまだたくさん楽しいことがいっぱい待っているので、毎日を清掃員と一緒に楽しみたいなと思ってます。

*  *  *

中村:これはWACKさんの哲学なのかもしれないですけど、ネットのインタビュー記事などで“一番の最高潮、絶頂のときに散る”みたいなことをおっしゃっていたんですけど。そこに対するこだわりはあるんですか?

渡辺:そうですね……難しいところなんですけど、(この仕事って)人気商売じゃないですか。人気が落ちても、ズルズル続けてきた人たちを見てきちゃっているので。変な話、(続ければ)小銭は稼げるかもしれないですけど“そういうことじゃないんだよな”っていうのだけが一番にありますね。

そのことを前提にしないと、彼女たちがジャンプアップできないんじゃないかっていうのが一番の不安要素ではあるんですけどね。会社経営で考えたら、ズルズル続けたほうが全然良いんですけどね(笑)。


(左から)リンリンさん、アイナ・ジ・エンドさん


<番組概要>
番組名:澤本・権八のすぐに終わりますから。
放送日時:毎週日曜 24:00~24:30
パーソナリティ:澤本嘉光、権八成裕、中村洋基
特設サイト:https://www.tfm.co.jp/suguowa/

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