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経営コンサルティングのエキスパート長尾一洋社長が、悩めるビジネスマンのご相談に回答する当番組。2023年3月13日はゲスト回です！
自動車整備用機器、検査用機器の販売を行う百年企業『株式会社バンザイ』より、代表取締役社長 柳田 昌宏(やなぎだ・あきひろ)さんをお迎えしました。
柳田さんと長尾社長、松尾アナの3人のトークの一部をご紹介します。
※テキスト化にあたり、発言に一部、省略や再構成を加えています。

番組全編はぜひradikoのタイムフリー機能で！

■自動車文化とともに歩む百年企業

今回のゲスト、柳田昌宏さん（写真：中）が率いる『株式会社バンザイ』は、2020年に創業100年を迎えた老舗企業。
まずは会社の歴史についてうかがいました。

柳田さん：
そもそもの始まりは、大正2年1914年に祖父の柳田諒三がアメリカからフォード社の自動車を輸入販売したことです。
当時は国産車のメーカーはなく、外国車しか走っていなかった。多分1,000台くらいしか走っていなかったと思います。ちなみに今や保有は8,000万台で素晴らしい成長スピードだと思いますけども。
そして、その7年後に設立したのが万歳貿易商会という会社。これが今のバンザイの前身です。
輸入車の販売から自動車の部品、そして自動車の整備機器と業務転換をして現在にいたっています。
長尾社長：
自動車文化と共に歩んで来られたということですね。素晴らしい！
松尾アナ：
フォードと言えば自動車の歴史の起点ですもんね。
お祖父様が会社を始めたということで、創業家のお生まれなんですね。
柳田さん：
もともと創業は祖父なんですが、世間で言われるようなオーナー企業ではなくて。
父も社長をやっておりましたが、父は初代から数えて7代目、私は12代目にあたります。
長尾社長：
間がかなり空いている！
柳田さん：
（笑）はい。いろいろな歴史があったようですね。
松尾アナ：
小さい頃から、自分も会社に入ろうと思われていたのですか？
柳田さん：
そうですね。幼い頃から父がそういう会社の社長をやっていたのはわかっていましたので。
ただ、たまたま私が学校を卒業した時、新規の採用が無かったんです（笑）。いろいろな世間の状況がありまして。
その後、5年経ってようやくバンザイに入社することになって今に至っています。

■”陰ながら”社会の安心・安全・快適を支える

次に話題は株式会社バンザイの事業内容へ。
松尾アナ：『自動車用機械工具試験機製造販売輸出入』と。漢字がいっぱい並んでいますが、どういったお仕事なんでしょうか？
柳田さん：

漢字で言うと非常に長いんですけども（笑）。
わかりやすく言えばカーメーカーさんの完成検査や車検の整備の際に車を持ち上げるリフトとか、検査の機器、あとよく目にするものとしてはガソリンスタンドにあるブラシ式の洗車機などをはじめとして、おおよそ30,000点くらいの商品を取り扱っています。

長尾社長：
30,000点！車のユーザーなら必ずどこかでバンザイさんのお世話になっていますね。
柳田さん：
ただ非常にニッチな業界ですので。
ちょっとカッコよく言いますと、陰ながら車の安全・安心・快適な社会の実現に役立っている…という感じで自負はしております。

長尾社長：
たしかに、バンザイさんっていう社名やロゴはあまり見かけませんもんね。

柳田さん：
はい（笑）。普段はなかなか目にすることは無いかと思います。

松尾アナ：
ただ私たちは確実に支えられているんですね！

■自動車の安全確保に寄与する日本自動車機械工具協会

柳田さんは株式会社バンザイの社長であるとともに、一般社団法人 日本自動車機械工具協会の会長も務めていらっしゃるとのこと。
どのような役割を担っている団体なのかをうかがいました。

柳田さん：
昭和23年に発足した、国から認められた校正実施機関です。
約150人くらいの従業員さんがいて、全国に30,000件ほどある指定整備工場の校正業務、いわゆる精度確認、ちゃんと機械が動いているかどうかを年に1回検査しています。
最終的には整備機器の安全啓発活動にも取り組んでいます。

松尾アナ：
たくさんの企業が集っているかと思いますが、今現在の課題などはありますか？

柳田さん：
やはり今後どんどんEVが増えていきますので、それに対してどういう整備をやっていくかというのが非常に大きな課題でもあります。

■DV推進でスピード感アップ

さらに当番組のテーマの1つでもあるDXについてもお話をうかがいます。
株式会社バンザイは長尾社長の会社「NIコンサルティング」のITツールを活用中。その取り組みや効果について経営者の視点を聞くことができました。

柳田さん：
やはりDXは避けられない課題で、私どももまだまだ進んでいる状況とは言えないんですけども。
今後、営業のいろいろな場面で、IT技術の活用によってできるだけ社員の業務負担を減らし、お客様に対応する時間のウェイトを高めていきたい。
そこで商談管理や顧客情報の管理、また日報の共有やスケジュールの管理。これらがNIコンサルティング（長尾社長の会社）のSFAやNIコラボを導入した目的です。

長尾社長：
素晴らしいコメントをありがとうございます（笑）！
柳田さん：
はい（笑）。

長尾社長：

ほんとね、いろいろご活用いただいておりまして。
30,000点のアイテムの話があったように、株式会社バンザイは全国いろいろな自動車関連の御商売をされているので、取引量、商談数も多い。
それは全部データですから、うまく活用していただくことで働き方も変わるでしょうし、お客様へのサービスといったところもバシッと行くんじゃないかと思っています。

松尾アナ：
実際に導入されてみていかがですか。

柳田さん：
2019年の春ごろに導入しまして、やはり全社員が同じデータを共有できるのは、非常に便利ですし、スピード感が以前に比べて非常に速くなりました。やはり社員皆さん喜んでます。

長尾社長：
ほんとですか？それはちょっと怪しい（笑）。

柳田さん：
いやいや（笑）。

■未来への展望と、社会貢献への思い

番組後半には、柳田さんが考える未来への展望や、社会貢献活動についてもお話しいただきました。

松尾アナ：
会社としての展望や、やって行きたいことについてお聞かせください。

柳田さん：
やはりお客様、お取引先様との信頼。そして社員が生き生きとして長く働きつづけられる職場環境。そして社会課題の解決に貢献できる企業、そういう企業でありたいと考えています。
松尾アナ：
さらに社会貢献活動もされているんですね。
柳田さん：
いわゆるSDGsの推進活動の一環として、昨年から日本ユネスコ協会連盟の維持会員として活動を始めました。
ほかにも地域の清掃活動のボランティア活動もはじめて、先ごろ文化放送さんの前の道路の清掃も行いまして。文化放送さんもメンバーに入ってましたので、多分社員の方と一緒に清掃させていただいたんじゃないかと。

■4年ぶりの開催『第37回 オートサービスショー2023』

また今年2023年は、国内外から最先端の整備機器が集まる展示会『オートサービスショー』が開催されるとのこと。
“業界の顔（長尾社長:談）”である柳田さんから、その魅力をご紹介いただきました。

松尾アナ：
久々にオートサービスショーが開かれるそうですね！

柳田さん：
今年の6月にビッグサイトで開催します。
2年に1度、我々の業界団体、各社が集まって展示会（オートサービスショー）を開催しておりましたが、コロナと東京オリンピックの関係でずっと延期になっていまして。
4年ぶりに今回開催することになりましたので、ぜひ見学にいらしていただきたいと思います。
長尾社長：
株式会社バンザイも当然出展されて？
柳田さん：
もちろん出展して、私もずっと会場におります！
松尾アナ：
出展の目玉はどんなところでしょう？
柳田さん：
やはりEV。
あるいは来年、『OBD車検』と言って、ちょっと車検の内容が変わりますので、そういったものを中心に展示していきたいと考えています。
久しぶりの開催になりますので、社員一同、いま一生懸命いま準備しております。
■リスナーの皆様へ柳田社長からのメッセージ
最後に、番組を聴いてくださるリスナーの皆様に、柳田さんからメッセージをいただきました。
柳田さん：
自動車の技術革新は非常に速いスピードで進んでいますので、それに伴って車の役割やサービスのあり方も変わっていくかと思います。
我々も、整備機器の提供だけに留まらず、安全・安心なモビリティ社会、まちづくりの実現に貢献していきたいと考えています。
そして、期待され続ける企業として、お客様、お取引先様、そして社員とともに次の100年、200年につなげて行きたいと思っていますので、皆様が普段使っている自動車に私どもバンザイという会社が、少し関わっていることを知ってもらえると嬉しい限りでございます。

 

今回テキストでご紹介した部分以外にも番組内では、株式会社バンザイ本社ビルの隣で展開されているホテル事業のお話や、柳田さんの座右の銘どなど興味深いトークがたくさん飛び出しました。

お聴き逃しの際はぜひradikoやSpotifyなどからお楽しみください！

 

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