プチプラ防災のすすめ「非常食は自分の好物を用意して」

パーソナリティの高橋早紀 ©RKBラジオ

阪神淡路大震災から1月17日で27年を迎えた。あの日、テレビで見た景色が今も鮮明に残っているという人も多いのではないだろうか。当時、実家が全壊しながらも看護師として現場で救助活動を続け、現在、その経験をもとに防災の啓発活動をしている国際災害レスキューナース・辻直美さんがRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』に出演。1月18日~20日の3回にわたり、ライフラインが遮断されたときに生き延びるためのポイントを解説した。聞き手は番組パーソナリティで防災士でもある高橋早紀。

阪神大震災と地下鉄サリン事件の両方を経験

阪神大震災が起きたときは、築33年の自宅が全壊しました。当時、近くの市民病院で看護師として働き、震災から3日間救命活動に当たりましたが、病院もぐちゃぐちゃで、電気も止まっていたので、手動で人工呼吸器を動かしていました。同じ年の3月から、震災前から予定が決まっていた東京・聖路加国際病院で働き始めたのですが、勤務初日に地下鉄サリン事件が発生しました。

国際レスキューナース・辻直美さん

天災も人災も経験して分かった「防災に足りないこと」

日本は防災に対して足りないことがたくさんあることが分かりました。たとえば、病院内の連携はできていても、他の病院との連携はとれていません。そこで、災害専門のナースを目指すことにしました。そうして各地の被災地に足を運ぶと、避難生活をしている人たちはみんな「もっと前から準備しておけばよかった」と言います。防災意識は高まっていても、行動にはつながっていないのです。

私は防災ってハッピーなことだと思うんです。「防災の準備をしていると、本当に災害が起きそうな気がして嫌になる」と言う人もいますが、私は「起きるからこそ準備をしようよ」と思います。準備をしておけば命は助かります。だからもっと楽しんでやってほしいんです。普段からできる「オモロイ防災」が大事なんです。

家の中にそれぞれ「安全な場所」を作る

家の中での防災のポイントをお伝えします。

キッチン

キッチンはいらないものやすぐ使わないものを高いところに収納している人が多いんです。たとえば来客用の食器とか。コロナ禍で来客もなくなったでしょうから、そういう食器は自分で使って生活を潤しましょう。防災を極めると、生活の潤いがなくなると思っている人もいるようですが、私はどちらも両立できると考えています。それと、包丁などの刃物と同じくらい危ないのが菜箸やおたまです。東日本大震災のとき、それらが飛んできて刺さって亡くなった人をたくさん見ました。それを防ぐためには菜箸やおたまを出しっぱなしにしないこと。横に寝かせて収納する方法に変えるのが得策です。いま流行の“見せる収納”をしたい人は、災害時にキッチンは使えなくなると思ってください。そういう人はカセットコンロとガスボンベ、非常時の食器や食材をキッチン以外の場所に置くようにしてください。

リビング

コロナ禍でリビングにいる時間が長くなっているかと思います。リモートワークをしている人も多いでしょう。そんな方々に覚えてほしいのが「ものの住所を決めること」です。また、花瓶や割れやすいインテリアは「耐震ジェル」で固定しましょう。100円ショップでも売っている滑り止めシートを活用すれば、本棚やテレビが落ちにくくなります。

寝室

避難経路の確保として、出入り口周辺にはものを置かないことです。頭に落ちてこないように、ものの配置を考えましょう。停電になってしまうと何にも見えなくなるので、ランタンや懐中電灯を置いておきましょう。地震は「ものが落ちる、倒れる、移動する、飛ぶ」ということを覚えておきましょう。これをゼロにすることはできませんが、いかに少なくするかは工夫次第です。被災したあとでも生活は継続するんです。片づけるものが少ない方が、元の生活に戻りやすいですよね。言い換えれば復興しやすいということです。

防災グッズを買うだけが防災ではない!

辻直美さんの著書「プチプラ防災」

不安になると防災リュックなどを買いたがります。でも、それを開けて使った経験はありませんよね。普段使ったものがないものを、災害の現場で使うことはできません。例えば携帯トイレ。これをいきなり使うと大変なことになります(笑)自分の使い勝手が良いように普段から研究しておくことが必要です。私は45リットルのごみ袋2枚とペットシーツで用が足せることを身をもって体験しています。

次に食料の備蓄ですが、私は普段食べるもの、飲むものしか備えていません。加えて、好きなものを3個ずつ用意しています。氷砂糖と乾パンでは元気になれないでしょう?カップラーメンが好きで食べたいなら、災害時も食べられるようにカセットコンロや鍋を用意して、普段から使っておくことが大事です。

防災を意識すると生活の質が上がる

好きなものを飾っていた人が、それに埋もれて亡くなったり、ケガをしたりしたという事例を見てきました。集めるなとは言いませんが、自分が生活しているところにそれを置いておく必要があるのかを見極めておく必要があります。トランクルームを活用したり、段ボールに入れたりして保管する方法を考えてください。

防災を意識することで生活の質が一気に上がると思います。ものを探す時間が省けたり、すっきりしたりと良いことばかりなので、ぜひ「オモロイ」と思って防災に取り組んでほしいなと思います。

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櫻井浩二インサイト
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:櫻井浩二、本田奈也花、高橋早紀、田中みずき、辻直美
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※放送情報は変更となる場合があります。

安倍元首相国葬が賛否分かれた中で行われたのは「岸田首相の対応の失敗」ジャーナリスト・青山和弘が指摘

ジャーナリストの青山和弘が9月27日(水)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。この日の安倍晋三元首相の国葬について言及した。

安倍晋三元首相の国葬に反対する団体などによるデモ =2022年9月27日、東京都千代田区 ©産経新聞社

国葬には、海外から約700人の要人が出席し、国内からは約3600人が参列したとされている。岸田首相は、来日した各国首脳らと弔問外交をスタートし国葬の意義を強調しているが、開催への理解は広がったとは言えず、世論が割れたままの実施となった。

青山は「旧統一教会の問題だったり、功罪と言われているが、国葬とは分けて考えるべきだと思う」と語り、続けて「総理大臣を9年弱続けて、選挙期間中に銃殺された総理大臣を静かに弔って送り出すのが普通の感覚」と自身の考えを述べた。

番組パーソナリティの垣花正から、「このような事態で行われる国葬について、どうお考えですか?」と問われると「正直言って、情けないことになったと思います」とバッサリ。その理由について「岸田首相は寄付金を募って国葬を行うことを検討しました。ところがこれは法律的な問題でダメになった。それも頭がカタいと思うんですが、そもそも最初からクラウドファンディングをやっていれば、16億円は集まったと思う。そういうこともなされないまま二分した状況で、今日を迎えたのは情けないことになったなと思いますね」と岸田首相のこれまでの対応について疑問を投げかけた。

最後に青山は「安倍さんをやたら持ち上げようなんてつもりもないし、反対する人たちに弔意を強制しようとは思わない」と前置きしたうえで「弔意を持っている人たちが静かに送り出す環境を整えることが故人に対する弔いだとすれば、これまでの対応は失敗だったと言わざるを得ない」と、国葬に反対意見が多数出ている状況は岸田首相の対応に原因があるとのではないかと語った。

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