ひろゆきが教える「楽して生きるための1%の努力」~その4~

ひろゆきさん

「2ちゃんねる」の開設者で実業家のひろゆき(西村博之)さんが2020年に発売した著書「1%の努力」(ダイヤモンド社)は累計40万部を突破するベストセラーになっている。仕事論、人生論として多くの人に参考になっているこの「1%の努力」について、ビジネスパーソンのリスナーも多いRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』では、フランスの自宅から出演したひろゆきさんに詳しく話を聞いた。

“働かないアリ”にはチャンスが舞い込む!

櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井):働かないアリになった方がいいんですか?

ひろゆき:働き続けている人って疲弊してしまうので、チャンスにありつけなかったりするんですよね。たとえば、会社の中ですごく一生懸命頑張っている人とダラダラしている人がいて「新規のプロジェクトを立ち上げたいから、ちょっと手の空いているヤツいない?」っていうときにダラダラしている人の方が「やります」って手を挙げたとします。すると、新規プロジェクトなので人も少ないし、他の部署からも集まっているので、社内の知り合いが増えるということになります。そのチャンスに、忙しい状態だと手を挙げられなかったりするんです。

ひろゆき:アリの巣にも「何もしないアリ」っていうのが2割3割必ずいるんです。何かトラブルがあったときにその2割3割が動き出して解決するそうなんです。組織ってたいてい働いていない人がいるんですけど、そういう人たちって重要なときだけ何かやると結構評価されたりするんです。

櫻井:「働かないアリ」になるために、必要な素質ってあるんですか?

ひろゆき:日本の企業ではクビになることはあまりないので、最低限の仕事だけしていれば「働かないアリ」には簡単になれると思います。「言われたことはちゃんとやってます」ぐらいで。そして自分で「これはやった方がいいよね」とか「これやったら絶対評価されるよね」とか「面白い取引先で、そこに名前を覚えられると指名でいろいろ発注が来る」と判断したものについては頑張った方がいいと思うんですよ。つまり頑張りどころを探し続けて、ここだというときに頑張るために、そうじゃないときは頑張らないで余力を溜めると。

“調べる”習慣はスマホで10秒

ひろゆき:お金も時間もほとんどかからないので、何か気になることは普段から調べておくという習慣をつける。その知識が役に立つことって結構あります。気になるのに放っておくっていう癖をつけちゃうと、調べないという習慣がついちゃうんですよね。肉体労働より知的労働の方が儲かる時代なので、新しい情報や知識を得るという癖は持っていた方が得するんじゃないかなと思います。関心がないことは調べなくていいんです。あくまで関心のあることで「あれ?これなんだっけ?」って思うんだったら、手元のスマホでちょっと調べれば、10秒とかじゃないですか。それくらいの時間はかけた方がいいでしょう。

「世間の目」と「自分の幸せ」を天秤にかける

櫻井:今の時代で、たくましく生きるのに必要なことって何ですか?

ひろゆき:「恥ずかしい」とか「世間や周囲がどう思う」というのは意識するものですが、それと対比して「自分が幸せになるためにはどうなの?」っていうのを天秤にかけた方がいいと思うんですよね。天秤にかけないで「周りが言っているから」ってやめちゃう人っているでんすけど、周りがどう言おうと、自分が「これやりたい」っていう思いが強いんだったら、やった方がいいんじゃねって。本当にやりたいことや目標がある人だったら、そっちに一歩でも近づくものを選んだ方が、最終的にはゴールに行けるよねって。

失敗は気にしない。あとでどうにでもなる

櫻井:でも、失敗ってあると思うんですよ。

ひろゆき:僕が明らかに失敗した、という例でずっと覚えてるのは、ビールの瓶を歯で開けるという友人の真似をしたら、歯が欠けてしまったことです。歯が欠けるって元に戻らないじゃないですか。だから失敗なんですけど、お金を失うとか、友達を失うとかは、後でどうにでもなるんですよね。お金はまた稼げばいいし、友達ともめても後で仲直りすればいいだけじゃないですか。そういう意味で本当に大きな失敗ってあんまりないですよね。

櫻井:…というふうに考えることが大事なんでしょうね。

ひろゆき:失敗したということは過去のことで、でもそれと未来って関係ないじゃないですか。例えば借金ですげえ大変だったら、僕ならさっさと自己破産すると思うんですよね。そしたらゼロじゃないですか。クレジットカード作れませんとか、会社作れませんとかハンデはあるけど、それ以外はゼロで、あとは好きなことしていいわけじゃないですか。

櫻井:とにかくそこからどう考えていくかですね。でも、どうしても人間って自分を責めたりすることがありますよね。

ひろゆき:僕はないですね。自分を嫌いにならないようにしているので、結果として自分大好きなんですけど。自分のことが嫌いだけど幸せ、という人を見たことがないんですよ。例えば寝坊をして相手を怒らせてしまった。その相手に嫌われてしまったとしても、僕は自分大好きなので、睡眠を優先するという「自分に優しい自分」が好きなんですよ。遅刻って大したことじゃないじゃないですか。どうせまた仲直りできるんですよ、本当にお互い必要だったら。遅刻したぐらいで「こんな奴ともう話はしない」っていう人であれば、他でもやっぱりもめるので、だったらもう別に縁なくていいよねって。

櫻井:私はアナウンサーで、事実と違うことを言って他人に迷惑をかけてしまったときとかってすごく落ち込むんですよ。

ひろゆき:謝ればいいじゃないですか。間違いをしない人なんていないじゃないですか。間違いはするんです、人は。でも、その間違いをどうリカバリーするかっていう能力を育てようとしないんですよね。第三者を通すとか、とらやの羊羹を買うとか、いろんな人に対して謝る方向っていうのを知っている人の方が、謝り方がうまくなるじゃないですか。そしてリカバリーできると「失敗したけど修繕をした」っていう新たな経験と知識が手に入るんで。

1%の努力とは「努力をしなくてもいいポジションを探すことだけに努力する」こと

櫻井:最後に「1%の努力」って改めてどういうものでしょうか?

ひろゆき:努力をしなくても得するポジションを探すというところだけに努力するって意味で1%なんですね。得するところにさえいれば、あとは周りが勝手に頑張ってくれるので。努力をしないことに必死の努力をする。

櫻井:なるほど。新たな視点での生き方を教えてもらったような気がします。

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櫻井浩二インサイト
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:櫻井浩二、田中みずき、ひろゆき
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※放送情報は変更となる場合があります。

補欠選挙の結果を分析。「保守王国」と呼ばれる島根に変化が?

4月29日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、4月28日に行われた補欠選挙の結果を解説してもらった。この記事では島根1区に関する部分をピックアップする。

長野智子「選挙区ごとに分析などいただければと思います。まずは唯一の与野党対決となった島根1区です」

角谷浩一「亀井(亜紀子)さんは一度現職もやられていたので返り咲きということになりますが、島根が『保守王国』といわれますよね。1区はずっと細田(博之)前衆議院議長が地盤を守っていて」

長野「小選挙区制度の導入以降、ずーっと。勝ち続けた」

角谷「2区は、もう亡くなりましたけど竹下亘さんがずっと議席を持っていた。つまり保守王国というより、細田さんと竹下さんがずっとやっていたと。ある意味で当たり前だった。それがお二人ともご存命でなくなって、時代が変わってきて、新しい人が。それも自民党の人が引き継ぐものだと思っていたら、こんなことに、と。細田さんがお亡くなりになったための選挙ということで、自民党も候補者を立てました」

長野「はい」

角谷「ただ細田さんは(旧)統一教会との関係が取り沙汰されたり、じつはセクハラ問題というのがあったり。それに安倍派を細田さんはずっと守っていた、ということも。いま問題になっていることを全部抱えていた、みたいな問題があった。お亡くなりになったので自民党は候補者を立てたけど、そんなに簡単ではなかった、ということ」

長野「きちんと説明されないまま、亡くなられてしまったわけですね」

角谷「今回負けたけど、次はもう有権者は自民党に帰ってくる、という声も地元にはあるんだと思います。今回も県会議員がほとんど動かなかった、という話もありました。一方で世論調査、事前のいろんな調査ではかなり引き離されていて、亀井さんが強かった。でも(岸田文雄)総理は2度入ったんですね。最後の土曜にも入られると。総理が最後に入るのは、逆転できそうなとき、というのが不文律でした。数字の差が既にあるのに、総理は入った」

長野「はい」

角谷「これは岸田さんの独特なやり方というかな。突然、政倫審に出ると言う、派閥を解散すると言う……。岸田さんは誰かと相談して揉んで決めるというよりは、直感的に決められるんですね。島根1区は自民党が唯一出していたところだから、小渕(優子)選対委員長はずっと張り付いていました。国会開会中でしたけど、ずっと」

長野「はい」

角谷「岸田さんは2度も入った。茂木(敏充)幹事長は入らなかったんですね」

長野「それはなぜですか?」

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「岸田さんとの仲が微妙だという話も……」

角谷「ただ選挙に勝てば微妙どころか、戦うところで『茂木さん、よくやった』となりますよ。一生懸命、入らなかったというのは、幹事長自らが諦めていたんじゃないだろうか、とか。もっと言うと第一声。泉健太立憲民主党代表は、初日に島根で第一声、声を上げているんですね。ところが茂木さんは行かなかったと」

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