ウクライナ侵攻の支援や寄付はどこにすればいい?寄せられた声を紹介

国境なき医師団感謝状

ロシアによるウクライナ侵攻が止まらない。日本にいながら支援することはできないのかと考えている人も多いだろう。現地では何が必要とされていて、その中で自分は何ができるのか、神戸金史・RKB解説委員が、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』の中で、ウクライナへの支援について語った。

日本の医師も派遣した「国境なき医師団」

神戸金史・RKB解説委員(以下、神戸):ウクライナのニュースが、毎日報じられています。東部のマリウポリ制圧が近いのではないかと。胸を痛めている人も多いと思います。「(自分に)一体何ができるだろう」と考えたりしませんか?

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):思いますね。

神戸:遠く離れていること自体に、申し訳なささえ感じてしまうような気もします。たまたま昨日(4月18日)、現地に入った日本人医師のインタビューが産経新聞に出ていました。国際医療援助団体「国境なき医師団」の救急救命医・門馬秀介さん(48歳)。ロシアの侵攻後「国境なき医師団」からウクライナに派遣された最初の日本の医師だそうです。マリウポリから300キロくらい離れたドニプロという町の診療所で、そこに来ている人たちを治療したり、多数の負傷者が出た場合に備えて、緊急度や重症度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」の方法を指導したりしたそうです。そもそも「国境なき医師団」って聞いたことはありますか?

田畑:はい。

神戸:うれしいですね。実は私、ささやかながらここに毎月の募金をしていて、この記事を見て「そういえばこの前、寄付に対する手紙が来たな」と思って持ってきました。「感謝状」と書かれた紙には「国境を越えて医療を届けてきて50年目の節目の年でした」と書かれています。そして「シリアでは」「ミャンマーでは」「アフガニスタンでは」といろいろ書いてありまして「スタッフ一丸となって活動をしてまいりました」「これからも、命の危機に直面し、最も助けをする必要とする人びとに医療を届ける活動を続けてまいります」とありました。本当にわずかな金額なんですが、スタッフの似顔絵入りのお手紙も入っていました。

神戸:「国境なき医師団」は、民間で非営利の団体です。独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けています。「政治的、経済的、宗教的利益とは関係なく、医療ニーズに基づいてのみ判断」して現地に行く。これが第1の特徴。2つ目は、機動力。「48時間以内に現場に駆けつけます」と約束していて、世界5か所の物流センターで医薬品や外科キットなどを保管しています。チャーター機も使い、山岳地帯にはロバや馬で行くこともあるんだそうです。そして3つ目、これはすごく重要なんですが、証言活動です。

田畑:証言活動?

神戸:「国境なき医師団」を設立したのは、実は医師とジャーナリストです。「現地で目の当たりにした人道危機の現実を社会に伝える『証言活動』も、国境なき医師団の使命です」「『中立』を維持するという活動原則は、沈黙することではありません」とはっきり書いています。「人びとが受けている人権侵害や暴力行為を国際社会に訴え、医療だけでは変えられない問題の解決につなげます」ということです。

神戸:私はたまたま、福岡市の天神で、この団体の募金活動があったので、バスを待っている時にちょっとのぞいて募金したら「マンスリー支援者になりませんか」と言われ、断れずになったんです。でも、ウクライナにも医師が行っていることを見ると、応援する立場になってよかったと思いました。

政府への寄付は「兵器に使われる」と躊躇するならば…

神戸:この戦争が始まった時、東京のウクライナ大使館にお子さんがお小遣いを持っていく映像がニュースで流れました。その気持ちに全く疑いは持たないのですが、ウクライナ政府に募金するということは、兵器に使われる可能性は十分あるわけです。自分のお金が人の命を奪う銃弾に変わっていいのかどうか…と躊躇する人はいると思います。私は、お子さんが寄付するのであれば、「国境なき医師団」の方がいいんじゃないかと思いました。それで昨夜9時ごろ「ウクライナを支援したいと思う方に質問です。大使館に寄付するのは武器の調達に使われるのではと躊躇される方もおられると思います。どこに寄付をしたらいいと思いますか?」とフェイスブックに書いてみたんです。そうしたら、いっぱい反応があったんですよ。

「『人道上の危機にある方へ』と日本赤十字社に寄付しました」

「大使館に寄付したら、ゼレンスキー政権に直接入りますから、武器の調達に使われてしまいますね。人道支援にお金がたくさんいくのが良いかと思います」

この趣旨であるならば国連の機関であるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の、難民・避難民救済活動の窓口、日本では「国連UNHCR協会」がいいのではないでしょうか。それから、こんな意見もありました。

「福岡県の太宰府市役所です。ウクライナから学生を受け入れている太宰府市の日本経済大学の学生さんに使われると思います」

寄付先を見極めることも重要

神戸:それから、大学時代の後輩が「僕が関わっている社団法人の紹介をさせてください」と言ってきました。3月に登記したばかりの一般社団法人「戦災復興支援センター」。後輩が設立メンバーになって作ったそうです。「きっかけはウクライナです。何かできることはないかと思って。最初は大使館に寄付したのですが、やっぱりいろいろ考えました。戦争難民についても調べたら、ウクライナだけの話じゃないよな、とすぐにわかって、自分がそういうことに向き合わずに生活していたなと気づかされました」と。この一般社団法人「戦災復興支援センター」は4月21日ごろ、寄付の受け付けを始めるということです。

神戸:どこに寄付したらいいか分からないという方がいらっしゃる。「国境なき医師団」、国連難民高等弁務官事務所の窓口である「国連UNHCR協会」こういったところがいいかなと思うんですが、後輩のように、自分たちで立ち上げて支援を広げていきたいという方もいらっしゃる。ただ全部が全部、信用できるわけではないと思います。災害時などに詐欺まがいのことをする人たちは残念ながらいます。信用できるかどうかは、自分で見極める必要があります。一般社団法人「戦災復興支援センター」は、まだ活動も始まっていませんが、インターネットで調べるとすぐ出てきます。よく知っている大学の後輩が立ち上げたばかりだというので、紹介してもいいかなと私は思いました。

神戸:いろいろ、みんなで「何ができるだろう」と考えたらいいと思うんです。もちろん、ウクライナという国そのものを応援したいのであれば大使館でもいいでしょうし、子供たちとか弱い立場の人たちを支えたいと思うのであれば、その趣旨に合った団体を探して、自分で信じられると思えばそこに寄付していく。自分の「申し訳なさ」みたいな気持ちの代わりに、「何かできることを」と思ってもいいのではないでしょうか。

神戸:現地では何が一番必要とされているのか。自分にできる範囲の中では何が一番優先してできるのか。思考を停止させずに、思いを寄せながら、自分にできること、手を差し伸べられる方法を考えていきたいと思います。

 

■国境なき医師団

https://www.msf.or.jp/

■国連UNHCR協会

https://www.japanforunhcr.org/

■一般社団法人 戦災復興支援センター

https://wdrac.org/

田畑竜介 Grooooow Up
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分
出演者:田畑竜介、武田伊央、神戸金史
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※放送情報は変更となる場合があります。

Dropbox Japan代表出演!便利なDropboxの機能を聞いてみた!

5月6日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、Dropbox Japan株式会社 代表取締役社長の梅田成二さんと、カスタマーサクセスマネージャ(ハウエンシュタイン)の酒井 瑞木さんをお迎えし、社風や便利なDropboxの機能について詳しくお話いただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。Dropbox Japan株式会社は、アメリカ、カリフォルニア州、サンフランシスコに本社を置くDropbox社の日本法人として2014年に設立しました。創業時より手掛けるクラウドストレージ“Dropbox”は、“よりスマートな働き方をデザインする”ことを使命とし、180か国以上7億人を超える人々に愛用されています。現在はクラウドストレージにとどまらず、電子署名や動画コラボレーション、ドキュメント閲覧分析、AIを活用したユニバーサルサーチなど、幅広いクラウドサービス群を提供しています」

L is B代表・横井太輔氏「“Dropbox”はいろんな企業で導入されてると思いますが、何か代表的な導入事例があれば教えてください」

Dropbox Japan株式会社代表取締役社長・梅田成二氏「日本においては建設業でのユーザーさんは全体の50%超なんです。“direct”のチャットと“Dropbox”を使ってるお客さんがすごく多いんですね。どういう使い方が多いかというと、建設業というのはご存知のように非常にたくさんのファイルをお使いになられる。たとえば、設計図面は設計変更が日常茶飯事。本社の設計部門と現場の事務所と作業員が持ってるタブレットで常に同期して最新の状態にしておきたい。工事が進むと写真を撮ってその写真を本社の方に返さなきゃいけないということで、デジタル化された情報を全部“Dropbox”の中に入れてしまって、そこで設計部門も現場も作業員も見れるようにしようという使い方が多いです」

松井「Dropbox Japanの社風はどんな感じですか?」

Dropbox Japan株式会社カスタマーサクセスマネージャ・酒井瑞木氏「Dropboxが掲げているバリューみたいなところがありまして、そこがDropboxの社員の基礎になっています。例えば、仕事を人間らしくするというところと、自分自身のアカウンタビリティですね。仕事を人間らしくするというのは、人間としてユーザーさんのニーズを優先して開発を進めていくっていうところですとか、Dropboxで働いている方がどこの出身であっても、どんな背景のバックグラウンドがあっても、最高の仕事ができる環境を作ってお互いの思いやりを大切にしながら文化を醸成していくというところがあります」

横井「もう1つの自分自身のアカウンタビリティのほうは?」

酒井「最初から最後まで自分で責任を持って仕事をやり遂げる。そして、失敗した時に、なんで彼が失敗しちゃったの?と問いかけるのではなくて全体としてもっとよくできることって何だったんだろう?と全体最適を考える。チームの中での思いやりの文化と社員1人1人の責任を持ったアカウンタビリティを持った行動というところが、うまくブレンドしてDropboxの社風が作られているのかなと思ってます」

松井「あまり知られていないDropboxの機能を教えてください」

酒井「PDFの編集とEmail to Dropboxになります。PDFの編集はPDFのシンプルな編集機能なんですね。PDFって編集が通常できないと思うんですけれども、テキストを追加したり、その中にあるページを抜いたり、挿入したり、ページの順番を変えたりとか簡単なPDFの編集機能が追加コストなしで“Dropbox”内で完結するっていうすごく便利な機能になります」

松井「Email to Dropboxはどんなものですか?」

酒井「“Dropbox”にメールで受け取った添付ファイル、いろいろメールで添付ファイルをもらったり、いろんなリンクでもらったりすると思うんですけど、“Dropbox”のユーザーさん固有のメールアドレスに転送すると、“Dropbox”にそのまま保管してくれるという機能なんですね」

横井「便利ですよね」

酒井「ぜひぜひ使ってみてください」

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