財津和夫、「音楽を引き受けてくれた」とTULIPのコピーバンドに賛辞を贈る

TULIP・財津和夫が、時にはTULIPのコピーバンドに対するメッセージをお届けするRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。今回は、コピーバンドの活動に賛辞を惜しまない財津の本音と、50周年ツアーの後はカバー曲でソロコンサートをやってみたい、という財津の思いがけない悩みもお伝えします。

コピーバンドは、なぜかボーカルの声まで似てしまう

この番組でも何度も取り上げている通り、ビートルズを敬愛している財津和夫がリーダーのTULIPは、ビートルズをトリビュートしてきたグループとしての側面も大きい。
ご存じの通りTULIPも結成から半世紀が過ぎ、日本全国にTULIPのコピーバンドが生まれている。
「嬉しいです。コピーバンドを作って下さるという事は、音楽を引き受けてくれたわけですから」
コピーバンドの演奏についても、YouTubeで時々見ている、という財津。
「皆さん、楽しそうにやってらっしゃいますね。よくぞここまでコピーしてくれたねって、本当に嬉しいです」
「僕らも、ビートルズをコピーした時にそうだったんですけど、姫野が歌っている曲を歌っている人は、やっぱり姫野の声になっているんです・・・本当になんかそういうところが微笑ましくてね。コピーバンドを見ていると、僕が幸せになります」
今回の話題の基となったメッセージの主は、60代を中心とした5人編成のコピーバンドのメンバー。結成してから40年も活動しているという。
「40年!? スゴイねー、という事は僕らがデビューした10年後にコピーを始めたっていう事か。この人たちイイですね。その頃からTULIPを愛してくれて『コピーしようぜ』って仲間ができたわけですから、いやあ本当嬉しいな」と賛辞を惜しまない財津。
私たちもTULIPのコピーバンドをやっている、というリスナーの方、どうぞ番組宛てにメッセージをお寄せください。

仕事を忘れられる仕事とは

以前の放送で、財津が「洋楽のカバーだけでステージをやってみたい」と話した事に感動した、というリスナーからのリクエスト付きメッセージを紹介。
オリジナルよりカバーの方がいいんですかね、とわざとイジケたような言い方をした財津だが、「自分の好きな曲を歌うってことは本当に楽しいですもんね。なんていうんですか、仕事を忘れられる、アマチュア時代頃の自分に戻れるっていうのが良いんですよね」と気を取り直したようにポジティブ発言。
そこからまた翻って「こういう話をしても、『仕事』として考えるスタッフは、『やっぱり青春の影はやった方がいいんじゃないですか』と言う。そういわれると僕も心の中が揺れ動くんですよね。カバー曲の後、青春の影をやると急にまた自分が仕事モードになってしまうかと思うと、どうしていいのかわからない」
そういう場合は、TULIPのコピーバンドの方に来ていただいて、財津さんが楽しく眺めているのはどうでしょうか、という下田アナの提案に財津も大きく同感したところで、リクエスト曲へ。

今日の一曲は、財津が以前のソロコンサートでカバーした事もあるデイヴ・クラーク・ファイヴの「ビコーズ」。1964年の作品。

次回4月21日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
詞を作る事、についてお話しします。

財津和夫 虹の向こう側
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分
出演者:財津和夫、下田文代
番組ホームページ

出演番組をラジコで聴く

※該当回の聴取期間は終了しました。

Mrs. GREEN APPLE大森元貴「この曲は終わりがないというか、地続きにつながっていくやるせなさを歌っているから…」新曲『天国』の歌詞を語る

3人組ロックバンドMrs. GREEN APPLE(大森元貴(Vo/Gt)、藤澤涼架(Key)、若井滉斗(Gt))がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ミセスLOCKS!」(毎週月曜 23:08頃〜)。
5月12日(月)の放送では、「天国 感想チェック」と題して、生徒(リスナー)から寄せられた新曲「天国」の感想メッセージを紹介していきました。


Mrs. GREEN APPLE大森元貴



<リスナーからのメッセージ>
ミセス先生こんばんは! 「天国」リリース日に何回も何回も聴きました。いつも以上に、生きること死ぬこと、笑うこと悲しむこと、さまざまな感情がわいてきて、ついついずっと聴いてしまいます。この曲は「僕」「わたし」「あなた」など登場人物がいっぱいいて、それぞれについて映画と照らし合わせながら考えるのは楽しいです!

ここでミセス先生に質問です。「天国」のなかで一番印象的な歌詞や、こだわりの歌詞はありますか?(15歳)

<ミセスからのメッセージ>


(写真左から)Mrs. GREEN APPLE藤澤涼架、大森元貴、若井滉斗



若井:どこだろう……。

藤澤:個人的にずっとぐるぐるするのは……「どうすればいい? を どうすればいい?」が、なんかすごくずっと残る! でもこれって、ハチャメチャな言葉に聞こえるんだけど、めちゃくちゃわかるっていうか。「もうどうしたらいいんだ!」って、自分のなかで回収しきれないことすらに対して「もうこの感情もどうしたらいいんだよ!」みたいな、収拾つかない気持ちをよく表したなと思って。その1フレーズで、感情の爆発みたいなものをめちゃくちゃ物語っているなっていう。藤澤はそう思います。

大森:ありがとうございます。

藤澤:作家としてのこだわりの歌詞はあります?

若井:全部こだわりだと思うけども!

大森:例えば「この期に及んで尚 朝日に心動いている」とか、「そうだ 家に帰ってキスしよう」とか。けっこう同じ属性というか、作用を持つ言葉かな、と思って。見苦しいし、許せないし、やるせないし、捨てきれないんだけども、そんな落胆してる、諦めてしまってる世の中だけども、朝日が登ることに対して綺麗だと思う自分の心があるとか、そういうのって非常に馬鹿馬鹿しいというか。

若井:「この期に及んで」ってね。

大森:「なら、どうすればいい? いっそ忘れちゃえばいい? そうだ 家に帰ってキスしよう」とか。舞台挨拶でもこのコメントに触れたんだけど。いい言葉っていうか、僕はこれは皮肉の歌詞(として書いたわけ)で。いろんな人の状況とか、環境とか、世界のことに対する憤りとか、自分に対する憤りとか、いろいろあるけど「もういいや」みたいな。「もう自分の幸せだけ考えてればいいや」みたいな、もうそんなんで自分のわだかまりとか、世界のぐつぐつしたものっていうのが、さらっと気まぐれに流れていくっていうことの皮肉というか、風刺歌詞なんだよね、ここは。だから歌番組とかでも、ここだけ僕は楽しそうに歌いたいな、と思って。

藤澤:そっか。そういう部分が、なんか人間味があって。

大森:怖いんだろうね。

藤澤:おお、ってなるポイントだよね。

大森:この曲って終わりがないというか、ずっと地続きにつながっていくやるせなさを歌ってるから、「だから生きよう」とか「だから頑張れ」とかまで全然歌ってないっていうか。でもそれがすごく多くの人に聴いてもらって、なぜか心地いいと思う人もいて。その気持ちはすごくわかるんだけど。不思議な曲を作ったな、と我ながら思いますね。


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5月12日(月)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月20日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、アンジー教頭(アンジェリーナ1/3・Gacharic Spin)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

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