メインパーソナリティが自宅から「テレワーク出演」してみた

自宅ダイニングテーブルに並べた放送機材 ©RKBラジオ

新型コロナウイルスで緊急事態宣言が発令され、外出自粛が求められています。各地の放送局でも感染者が発生し、局内でも接触を避けるべく、スタッフのテレワークが進められています。ラジオ局でもスタジオにアクリル板を設置したり、スタジオに入る人数を制限したりしています。そんな中、メインパーソナリティが自宅にマイクや通信機材を設置し、放送をするスタイルも導入されています。

「おはようございます。櫻井浩二です。私はいま、自宅から放送をお届けしています…」

4月16日(木)RKBラジオの朝の情報ワイド『櫻井浩二インサイト』(月~金、6:30~9:00)は、櫻井アナウンサーのこんなあいさつから始まりました。事の発端はその4日前の日曜夕方、櫻井アナウンサーがのどの違和感を訴えたこと。発熱症状などはないものの「もし自分がスタジオに行くことで、他の出演者やスタッフに新型コロナウイルスを感染させることがあってはならない」と、自ら上司に申し出ました。

翌日の放送から、代役として宮脇憲一アナウンサー、三好ジェームスアナウンサーが相次いで登板。その間に、櫻井アナウンサーののども回復し、その他の不調も見られませんでした。ただ、念のためにテレワークは継続することにし、番組の企画会議もオンラインミーティングで開催。その会議の中で、自宅からの出演がプロデューサーから提案されました。

送信手段として選ばれたのは、ラジオカー「スナッピー」が普段中継放送で使用している機材。インターネット回線を使った簡易中継ではどうしても1秒程度のディレイ(遅れ)が生じますが、これなら遅れの心配はありません。現在、取材を自粛しているスナッピーキャスタードライバーが自宅マンションのバルコニーの一角にアンテナを立て、慣れた手つきで本社スタジオと連絡を取ってマイクテスト。良好に電波が受信できることを確認し、「サテライトスタジオ」ならぬ「サクライスタジオ」が完成しました。

このスタジオからの初回放送は2時間半トラブルもなく、むしろ自宅からの放送を楽しんでいる様子。リスナーからも「違和感ないですね」「途中聞こえた救急車のサイレンが臨場感があってよかった」と多くの反響が寄せられました。

いつもは早朝スタジオで新聞各紙に目を通していますが、しばらくは毎朝RKBにマイカーで来て、朝刊や台本を「ドライブスルー」で受け取って帰宅。自宅で準備をして放送に臨むスタイルが続きます。

櫻井浩二インサイト
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週月曜~金曜 6時30分~9時00分
出演者:櫻井浩二、高橋早紀、元村有希子、玉木正之、中村賢司
番組ホームページ
公式Twitter

※該当回の聴取期間は終了しました。

北島康介 日本水泳界は世界に「ちょっと遅れを取り気味…」現在の日本人選手のレベルは!?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。4月20日(土)の放送は、元競泳日本代表の北島康介(きたじま・こうすけ)さんをゲストに迎え、お届けしました。


北島康介さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹



◆オリンピックにばかり注目がいきがちな日本水泳界

丸山:パリオリンピックに向けて、いろいろな競技で日本代表選手が決まろうとしているなかで、最近の日本の水泳界はどうですか?

北島:先日、まさに競泳も代表選考会がおこなわれまして、若手からベテランまで、錚々たるメンバーが代表入りをしたところでして、どちらかというと、世代交代な感じですね。

丸山:どこの世界も世代交代は必ず何年かに1回おこなわれますけれども、水泳の選手寿命って平均でどのぐらいなの?

北島:男子の選手であれば、社会人になってから活躍する選手が増えてきています。僕なんかは34歳までやっていましたので。でも、ピークは20代前半だと思いますけどね。

丸山:なるほどね。じゃあ、そのピークを維持する時間はものすごく短いと。やっぱり(オリンピックは)4年に1回というのはきついね。

北島:そうですね。ただ今回、東京大会から3年はどちらかというと、短く感じてしまうかもしれないですね。

丸山:確かに。僕らゴルフ界は、メジャートーナメントが毎年必ず大きい大会が4試合、そのほかにも準メジャーと呼ばれる大会もあって結構たくさんモチベーションを高めるところがあるけど。もちろん水泳界も全日本や世界大会などがあると思うけど、オリンピックがめちゃくちゃ注目されちゃうから、ほかの大会で勝っても「勝っていないよね」って言われるのは、良くないよね?

北島:オリンピックしか注目されなかったり、間の3年間があまり報道されなかったり。

丸山:そうでしょう? オリンピックじゃない世界選手権みたいなところにもうちょっと注目を集められる方法とかね。

北島:ゴルフはいいですね、メジャーが年間に何回もあって。そういった意味ではモチベーションを維持しやすいですから。

丸山:それにどでかい賞金がつく。

北島:最高ですね。

丸山:もらっちゃいけないってことはないでしょ?

北島:それはないです。

丸山:優勝賞金、金メダル1億円とか。

北島:やる気出るな~(笑)。

丸山:選手にはやっぱり対価は大事ですよ。

北島:おっしゃる通りです。

◆丸山が水泳界に提案「もっと対価を」

丸山:康ちゃん(北島さん)が現役の頃の時代と今の時代とでは、タイムは相当上がっている?

北島:記録で見たら、毎年上がっていっていますね。

丸山:ゴルフの飛距離と一緒で毎年記録が良くなっていると。

北島:日本の選手はそれにちょっと遅れを取り気味なんですけど……。

丸山:そうなの!? その理由は?

北島:世界の成長率がすごく高くなってきているというか。どの種目でも、男子も女子もそうなんですけど、それに対して、日本の選手は“今年、勝負できるかな?”というレベルですね。

丸山:そうなんだ……これも我々と同じで、結構、情報力というのも大きくて、トレーニングの仕方だったり、水泳のフォームだったり、いろいろな情報をしっかり取れるのは大きい?

北島:大きいですね。技術的な面で情報は入ってくるんですけど、それに合わせた泳ぎが日本人にはなかなか難しかったりするので。金メダルが獲れればオーケーって見られがちなんですけど、やっぱりその中身ですよね。

丸山:うん。

北島:オリンピックの舞台で、どれだけ自己ベストを更新できたかとか、もうちょっと細分化して見ていかないと、ここから4年、8年、ましてや次のロサンゼルスオリンピックに向けてどういう準備をするかというふうに、きちんと逆算していかないと、一方的に差が広がっていってしまうかなと感じますね。

丸山:日本の選手も海外に留学というか、合宿をしたり、有名な海外のコーチから情報を得たりしているわけでしょ?

北島:そうですね、多くなってきました。まさに、池江璃花子さんも今回代表入りしまして。彼女はオーストラリアをベースにしていて、オーストラリアのコーチに指導を仰いでトレーニングしています。

丸山:よかったよね、病気から立ち上がって。そういう意味では、世界的に情報を取りにいろいろなところに出て、そこで学んで帰ってくるというのも大事なことだと。

北島:大事だと思います。

丸山:やっぱり(水泳界も)レースに対価をつけてほしいよね。ゼロでしょ?

北島:基本的に、国内の大会はゼロです。

丸山:世界選手権はどうなの?

北島:世界選手権は賞金が出るみたいですけど、僕の時代はゼロでした(苦笑)。ちょっとずつはよくなってきているんですけどね。ワールドカップってヨーロッパを回ったりするサーキットがあるんですけど、僕のときは優勝して1,000ドルです。

丸山:えっ!?

北島:なので、絶対に行くたびに赤字です。

丸山:そうだよね。そこは何とかならないの? スポンサーを募るとか。

北島:プロ化というところも、これからアマチュアスポーツにとっては重要になってくるかもしれないですね。

次回4月27日(土)のゲストも、北島さんです。

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。



----------------------------------------------------
4月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

Facebook

ページトップへ