小説や名作文学も!ラジオで朗読を楽しめるおすすめ番組

声だけで物語などの世界観を表現する朗読は、思わず聴き入ってしまう魅力があります。小説や名作文学の朗読が楽しめる、大人におすすめなラジオ番組をご紹介します。

ラジオで朗読を聴く魅力

朗読には「朗らかに読む」といった意味合いが含まれており、ただ声を出して読み上げる音読とは異なり、感情を込めて文章を読み上げるのが特徴的です。作品の行間に込められた感情や思い、そして作品そのものの世界観を深く理解することで、作者の想いや作品の楽しさも感じられます。

昨今はCGや撮影技術などの発達により、どんな作品でも映像化が可能になった一方で、古くから親しまれてきた朗読劇やラジオドラマの魅力も再認識されています。視覚には頼らず、声や音だけで人々の五感と想像力を刺激していく表現の世界は、ラジオで聴ける朗読において最大の魅力といっても良いでしょう。

手軽に朗読が楽しめる番組

水曜日 ニッポン放送『上柳昌彦 あさぼらけ』

フリーアナウンサー・上柳昌彦さんがパーソナリティーを務める平日朝の情報バラエティ番組。毎週水曜5時20分頃からは、上柳さんによる朗読コーナー「あけの語りびと」が放送されています。

著名人に愛された洋食店を継いだ2代目シェフの話や、街づくりや災害からの復興に取り組む人たちの秘話など、「街にあふれるちょっといい話」をテーマに1人の生き様を紹介しています。

上柳昌彦 あさぼらけ
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週月曜~金曜 5時00分~6時00分
出演者:上柳昌彦
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※月曜は朝5時00分~6時00分、火曜~金曜は4時30分~6時00分の放送
「あけの語りびと」は毎週水曜5時20分ごろ〜
Twitterハッシュタグは「#あさぼらけ」

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※放送情報は変更となる場合があります。

日曜日 文化放送『鴨の音』

世界遺産・京都下鴨神社(京都市左京区)で2020年から毎年開催されている朗読劇「鴨の音」の世界観から派生したラジオ番組。ラジオドラマパートとトークパートの二部構成でお送りします。

声優・中井和哉さんと下野紘さんがメインパーソナリティを担当し、豪華声優陣とのオリジナルドラマでの共演や、2023年秋に開催が決定している朗読劇「鴨の音」の最新情報などを発信していきます。

鴨の音
放送局:文化放送
放送日時:毎週日曜 20時00分~20時30分
出演者:中井和哉、下野紘
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※放送情報は変更となる場合があります。

絵本や児童文学、昔話…ちょっぴりノスタルジーに浸れる番組

月〜木曜日 TOKYO FM『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』

TOKYO FMの平日昼に放送されている『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』では、14時30分頃から「カワイ肝油ドロップ presents よ・み・き・か・せ」を放送中。子どもだけでなく、大人も楽しめる絵本や童話の読み聞かせを行う人気コーナーです。

読み聞かせを行うナレーターは、アナウンサーのほか人気声優が出演することもあります。これまで野沢雅子さんや梶裕貴さん、早見沙織さん、蒼井翔太さん、小野賢章さん、江口拓也さん、種﨑敦美さんらが登場しました。

山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週月曜~木曜 13時00分~14時55分
出演者:山崎怜奈
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「カワイ肝油ドロップ presents よ・み・き・か・せ」は14:30ごろ〜
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※放送情報は変更となる場合があります。

山崎怜奈のラジオ番組『ダレハナ』を聴こう!豪華ゲスト、朗読など多彩なコーナーも魅力

月~金曜日 FMKエフエム熊本『朗読 声の贈りもの』

『舌切り雀』や『サーカスへいったこぐま』、『そこなし森の話』などの有名な児童文学を中心に、心にしみる作品、次世代に伝えたい作品を朗読で紹介しています。

朗読 声の贈りもの
放送局:FMKエフエム熊本
放送日時:毎週月曜~金曜 14時45分~14時55分

※放送情報は変更となる場合があります。

金曜日 FMとやま『室井滋のしげちゃん☆おはなしラジオ』

近年は絵本の執筆活動や絵本ライブなども行っている富山県出身の女優・室井滋さんによる、軽快なトークとさまざまな名作を朗読で紹介する番組です。人気の絵本や富山県に古くから伝わる昔話を朗読で紹介し、物語にまつわる室井さんならではのエピソードトークが楽しめます。

室井滋のしげちゃん☆おはなしラジオ
放送局:FMとやま
放送日時:毎週金曜 12時30分~12時55分
出演者:室井滋

※放送情報は変更となる場合があります。

名作文学や小説の朗読を楽しめる番組

月曜~金曜日 TBSラジオ『朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード』

2023年4月にスタートした朗読番組。作家・沢木耕太郎さんの代表作「深夜特急」全6巻を、半年かけて朗読していきます。朗読を担当するのは、中学生の時に「深夜特急」を読んで影響を受け、18歳で世界各国を旅した俳優・斎藤工さんです。旅に憧れる少年から日本を代表する俳優に成長した斎藤さんが自らの声で、新たな「深夜特急」の世界へと導きます。

朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週月曜~金曜 23時30分~23時55分
出演者:斎藤工
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※放送情報は変更となる場合があります。

木曜日 ラジオ日本『わたしの図書室』

夏目漱石や芥川龍之介といった多くの人が知る文豪の作品を、日本テレビアナウンサー・井田由美さんと声優・羽佐間道夫さんによる朗読でお届けします。番組で放送された音源は、新宿区立戸山図書館のデジタル録音図書「DAISY(デイジー)」に編集され、音声読書として全国の視覚障がい者の人に無償で提供されています。

わたしの図書室
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週木曜 23時30分~24時00分
出演者:井田由美、羽佐間道夫
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※放送情報は変更となる場合があります。

土曜日 RKC高知放送『ラジオ歴史小説「ジョン・マン/立志編」』

高知の偉人・中浜万次郎(ジョン万次郎)の生涯を描いた、直木賞作家・山本一力さんの歴史大河小説「ジョン・マン」シリーズを朗読でお送りします。RKC高知放送の平日昼ワイド番組『とさこちワイドW』で毎週火曜14時10分ごろに放送されており、毎週土曜夕方に再放送、最終日曜の15時からは1ヶ月分をまとめた総集編が放送中です。

現在は、航海術の専門学校で学ぶ万次郎を描いた「立志編」を放送中。土佐からアメリカに渡り、波乱万丈の人生を過ごした万次郎の生涯がラジオで楽しめます。

ラジオ歴史小説「ジョン・マン/立志編」
放送局:RKC高知放送
放送日時:毎週土曜 16時15分~16時30分
出演者:井津葉子・井上琢己(高知放送アナウンサー)
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※『とさこちワイドW』内、毎週火曜14時10ごろ放送

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日曜日 MROラジオ『鏡花の時間』

室生犀星、徳田秋声と並ぶ「金沢の三文豪」として知られ、2023年に生誕150周年を迎えた小説家・泉鏡花の作品が朗読で楽しめます。代表作を中心に北陸放送のアナウンサーが朗読、作品当時の時代背景や作品へのアプローチなどの解説を、泉鏡花記念館学芸員・穴倉玉日さんが担当します。

鏡花の時間
放送局:MROラジオ
放送日時:毎週日曜 7時10分~7時25分
出演者:MROアナウンサー
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日曜日 RCCラジオ『たむランド~夜の図書室~』

RCC・田村友里アナウンサーが、番組構成及び作品選定まで手掛ける15分の朗読番組。ちょっぴり大人な恋愛小説を田村アナがムーディーに朗読し、作品の魅力と文学的価値について専門家の視点も交えながら味わい尽くします。

たむランド~夜の図書室~
放送局:RCCラジオ
放送日時:毎週日曜 24時15分~24時30分
出演者:田村友里

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日曜日 JRT四国放送『ふるさとラジオ小説』

史実に基づいて創作した小説「阿波の歴史小説」を発刊している団体サークル「阿波の歴史を小説にする会」会員の作品を、四国放送・福井和美アナウンサーが朗読で紹介します。朗読を通じて、徳島の歴史や人物について深く知ることができます。

ふるさとラジオ小説
放送局:JRT四国放送
放送日時:毎週日曜 7時30分~7時50分
出演者:福井和美

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日曜日 RNC西日本放送『ふるさと文庫 菊池寛を読む』

「芥川賞」、「直木賞」、「菊池寛」の創設や、雑誌「文藝春秋」の創刊に携わったことでも知られる香川県出身の文豪・菊池寛の短編小説を、西日本放送のアナウンサーによる朗読でお送りします。

ふるさと文庫 菊池寛を読む
放送局:RNC西日本放送
放送日時:毎週日曜 7時35分~7時50分

※放送情報は変更となる場合があります。

この記事を書いた人

radiko編集部

radiko編集部員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

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「こんなに気持ちよく踊れる楽曲があるんだ」 Lucky Kilimanjaroのルーツとなる音楽は

Lucky Kilimanjaroの熊木幸丸(Vo)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『またね』に込めた想いを明かした。

熊木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは4月5日(水)、6日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

【関連記事】Lucky Kilimanjaro・熊木幸丸、思い出深い「東京の三角エリア」をテーマに選曲

悲しさを「未来を踊るエネルギー」に変えていく

「世界中の毎日を踊らせる」をテーマを掲げ活動している6人組バンドのLucky Kilimanjaro。4月5日には、通算4枚目となるニューアルバム『Kimochy Season』をリリースした。今回は同作収録曲『またね』で表現した自分たちらしさについて、語ってもらった。

熊木:新年度でございます。そんな中でいろんな気持ちが皆さんの中に渦巻いていると思いますが、「新しい仕事大変だわ」とか、「意外と新シーズン楽しいな」と感じている人もいるかもしれません。そんなみなさんのために『またね』という楽曲を作りました。

今回のアルバムを作る上でテーマにしたのは「いろんな変化をどうやって乗りこなすか」ということ。そんなことを頭に描きながら、全体を作っていきました。いろんな変化の中で1番ストレスがかかるものって「別れ」だと思うんです。別れに対して、当然、つらさや悲しさがあるんだけど、それをいかに未来を踊るエネルギーに変えていけるか、というテーマで作ったのが『またね』です。新年度のシーズン、皆さんに聴いていただいて、毎日を踊り出すための楽曲になればと思っています。

皆さんも卒業と卒業ソングにいろんな記憶があると思うんです。そんな中で『またね』は、Lucky Kilimanjaroらしく卒業を踊るということを表現しています。別れに対してしんみりさせるんじゃなくて、別れ自体を踊りに変えていくのがLucky Kilimanjaroらしいし、新しい別れの形として皆さんに楽しんでもらえる楽曲になっているんじゃないかなと思います。

全体的にも、楽しいだけのダンスサウンドにしたくはなくて、悲しい思いというのもサウンドに入れています。でも踊っているという能動的・流動的な状態もサウンドに含んでいて、そういったバランス感覚も非常に練っている楽曲になっています。ぜひチェックしてみてください。

なんせ2番の歌詞がめちゃくちゃ好きなんです。これまで無茶しながら進んできたなって気持ちを表現しているんですけど、別れの季節ってそういうものを思い出しますよね。何はともあれ、新シーズンをどんどん踊るために、『Kimochy Season』そして『またね』を聴いてほしいと思います。このアルバムで2023年度を踊り出していきましょう!

Lucky Kilimanjaro「またね」Official Music Video

聴くだけで日々が気持ちよくなる─衝撃を受けた楽曲との出会い

「世界中の毎日を踊らせる」をテーマに活動を続けているLucky Kilimanjaro。そんな彼らのルーツとなる1曲も、気持ちよく踊れる楽曲だという。出会いは2013年~2014年頃に遡る。

熊木:バンドのルーツの1曲に選んだのは、CLASSIXXというプロデューサーの『HOLDING ON』という楽曲でございます。出会ったのは2013~2014年頃だったと思うんですけど、まだダンスミュージックというか、あんまりいろんな音楽を知らなかった中で、ハウスミュージックとか、ディスコとかの要素がこの楽曲に詰まっていて、すごく衝撃を受けました。ほとんど歌がない中で、こんなに気持ちよく踊れる楽曲があるんだって。ダンスミュージックは歌がないものがたくさんあるので、当たり前といえば、当たり前なんですけど、聴くだけでこんなに気持ちよく日々を過ごせるものがあるんだとびっくりしました。

僕らがインディーズ時代に出した『FULLCOLOR』というミニアルバムも『HOLDING ON』の影響を受けていますし、Lucky Kilimanjaroの演奏スタイルにも強く影響を及ぼしています。

今もやっぱり僕らの中に気持ちよく踊らせよう、気持ちよく踊って行こうという思いはずっと根底にある気がしています。そんな中で『HOLDING ON』に出会ったからこそ、Lucky Kilimanjaroの今があるのかなぁと思っています。

聴けばおのずと体が動く楽曲を奏で続けるLucky Kilimanjaro。そんな彼らのスタイルは『HOLDING ON』という楽曲が大きな影響を及ぼしているようだ。

【Lucky Kilimanjaro 熊木幸丸 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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