伊集院光、広瀬すず、櫻坂46、木村昴、SUPER BEAVER…2023年秋のラジオ新番組【東日本編】

2023年度もいよいよ折り返し地点。全国のラジオ局では、10月からナイターオフの編成に伴う期間限定の番組や秋からの新番組が続々とスタートします。今回は、東日本の新番組から注目番組をピックアップしてご紹介します。

平日放送

土日放送

平日放送

火曜~金曜 伊集院光出演 ニッポン放送『伊集院光のタネ』

伊集院光さんがニッポン放送で28年ぶりにワイド番組を担当します。リスナーから寄せられたメッセージを「タネ」に例え、話題が樹木のように伸びていくラジオ番組を目指す、2023年度下半期(2024年3月まで)限定の30分番組です。パートナーは日替わりで、ニッポン放送のアナウンサーやホリプロのアナウンス部に所属するメンバーが担当します。

伊集院光のタネ
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週火曜~金曜 17時30分~18時00分
出演者:伊集院光
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#伊集院光のタネ」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

火曜~金曜 アーティストが日替わりで出演 TOKAI RADIO『TOKAI RADIOMUSIC PROGRAM SESSIONS 929』

2022年秋に大幅な改編を施行したTOKAI RADIOでは、エッジの利いたトーク&ミュージックプログラムを体現すべく、アーティストがDJを担当する番組がスタート。DJを務めるtonunさん(火曜日)、HALLEY(水曜日)、Ryu Matsuyama(木曜日)、kiki vivi lily(金曜日)ら4組のアーティストは、ラジオでの単独レギュラー出演は初めてとなります。

TOKAI RADIO MUSIC PROGRAM SESSIONS 929
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週火曜 21時00分~21時40分
出演者:tonun
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#tonun929」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

TOKAI RADIO MUSIC PROGRAM SESSIONS 929
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週水曜 21時00分~21時40分
出演者:HALLEY
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#HALLEY929」

※放送情報は変更となる場合があります。

TOKAI RADIO MUSIC PROGRAM SESSIONS 929
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週木曜 21時00分~21時40分
出演者:Ryu Matsuyama
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#リュウマツ929」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

TOKAI RADIO MUSIC PROGRAM SESSIONS 929
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週金曜 21時00分~21時40分
出演者:kiki vivi lily
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#キキラジ929」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

月曜日 天津・向清太朗、花澤香菜、竹達彩奈、伊藤美来、佐倉綾音、水瀬いのり、松岡禎丞出演 TBSラジオ『ヴァイスシュヴァルツpresents ラジオ 五等分の花嫁∽』

漫画家・春場ねぎさん原作のテレビアニメ『五等分の花嫁』シリーズ。2024年1月に迎えるアニメ放送開始「五」周年を盛り上げるべく、Hibiki Radio Stationで配信されていたラジオ番組が復活します。五つ子役(中野一花役・花澤香菜さん、中野二乃役・竹達彩奈さん、中野三玖役・伊藤美来さん、中野四葉役・佐倉綾音さん、中野五月役・水瀬いのりさん)と本作の主人公・上杉風太郎役の松岡禎丞さんら豪華キャスト陣を毎週迎えて、アニメ好き芸人の天津・向清太朗さんとともに、作品やキャラクターの魅力をたっぷりお伝えします。

ヴァイスシュヴァルツ presents ラジオ 五等分の花嫁∽
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週月曜 21時00分~21時30分
出演者:向清太朗(天津)/ 花澤香菜、竹達彩奈、伊藤美来、佐倉綾音、水瀬いのり、松岡禎丞
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#五等分ラジオ」

※放送情報は変更となる場合があります。

月曜日 大園玲がMC、櫻坂46メンバーが週替わりで出演 文化放送『櫻坂46の「さ」』

『乃木坂46の「の」』、『日向坂46の「ひ」』に続く、坂道グループの冠番組。2022年11月に同名のタイトルで放送された櫻坂46の特番が大きな反響を集め、2023年10月からレギュラー番組としてスタート。櫻坂46のメンバーがさまざまなコーナー企画に全力でチャレンジしながら、スキルや個性を一生懸命磨いていきます。初代MCは2期生・大園玲さんが担当します。

櫻坂46の「さ」
放送局:文化放送
放送日時:毎週月曜 25時30分~26時00分
出演者:櫻坂46
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#櫻坂のさ」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

月曜日 僕が見たかった青空メンバーが出演 文化放送『僕が見たかった青空の「青天のヘキレキ!」』

2023年8月にデビューしたアイドルグループ・僕が見たかった青空(僕青)にとって初のレギュラーラジオ番組がスタートします。週替わりで2名の僕青メンバーが出演するほか、ディレクター役のメンバーも登場。スタジオ外からトークバックやSEなどを駆使した演出で、これまでのアイドルラジオ番組に留まらないチャレンジングな構成でリスナーに驚きを与え、青天の霹靂のような番組を目指します。

僕が見たかった青空の「青天のヘキレキ!」
放送局:文化放送
放送日時:毎週月曜 26時00分~26時30分
出演者:僕が見たかった青空
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#青天のヘキレキ」

※放送情報は変更となる場合があります。

火曜日 日笠陽子、佐倉綾音出演 文化放送『日笠・佐倉は余談を許さない』

声優の日笠陽子さんと佐倉綾音さん、「放っておいたら何時間でも話してしまう」関係性の2人が"余談"、きっかり30分間のトークを繰り広げるバラエティ番組。インターネットラジオ「超!A&G+」と番組公式のYouTubeチャンネルでは、映像付きのアーカイブ版が配信される予定です。

日笠・佐倉は余談を許さない
放送局:文化放送
放送日時:毎週火曜 25時00分~25時30分
出演者:日笠陽子、佐倉綾音
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#yodan」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

木曜日 Rockon Social Club・成田昭次出演 ニッポン放送『KURE オキーフ presents 成田昭次のRockon The Knight』

8月に解散した男闘呼組の元メンバーで、現在はロックバンド・Rockon Social Clubの一員として活動する成田昭次さんが、2020年の活動再開以降では初めての冠ラジオ番組を担当します。

番組にはバンドのメンバーで、プロデュースを務めている寺岡呼人さんが準レギュラーとして登場。そのほかのメンバーも登場する予定で、オトナの男たちがニッポン放送の夜を盛り上げます。

KURE オキーフ presents 成田昭次のRockon The Knight
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週木曜 21時00分~21時30分
出演者:成田昭次
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#ロックオンザナイト」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

木曜日 僕が見たかった青空・杉浦英恋出演 CBCラジオ『僕青 杉浦英恋の宇宙の人を笑わせたい』(『チュウモリ『推シマシ』』内)

僕が見たかった青空のメンバーで愛知県出身の杉浦英恋さんが、CBCラジオのアイドル応援番組『推シマシ』(毎週木曜22時)内で10分間のミニ番組を担当します。

チュウモリ『推シマシ』
放送局:CBCラジオ
放送日時:毎週木曜 22時00分~24時00分
出演者:杉浦英恋(僕が見たかった青空)
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#推シマシ」
※『僕青 杉浦英恋の宇宙の人を笑わせたい』は22時50分ごろ放送

※放送情報は変更となる場合があります。

金曜日 木村昴出演 TBSラジオ『木村昴の聴いてくれないと打ち切り』

2023年8月に放送された特番で、ラジオ界とネットトレンドをざわつかせた声優・木村昴さん初の冠ラジオ番組が待望のレギュラー化です。与えられた放送枠は金曜夕方のわずか10分間。打ち切られない保証も一切ない中、木村さんが意地とプライドを懸けた濃縮トークで、ラジオ界での成り上がりを目指します。

木村昴の聴いてくれないと打ち切り
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週金曜 17時50分~18時00分
出演者:木村昴
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#木村昴打ち切り」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

金曜日 SUPER BEAVER出演 TOKYO FM『ビーバーLOCKS!』(『SCHOOL OF LOCK!』内)

"ラジオの中のもう一つの学校"をコンセプトとした10代向けワイド番組『SCHOOL OF LOCK!』(毎週月曜~金曜22時~)では、過去のゲスト出演で生徒に熱いメッセージを贈ったSUPER BEAVERが、この秋から金曜日のレギュラー講師として登場します。

ビーバーLOCKS!
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週金曜 22時30分~22時55分
出演者:SUPER BEAVER
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#ビーバーLOCKS」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

金曜日 松下洸平出演 J-WAVE『WEEKEND LIVING』

俳優でシンガーソングライターの松下洸平さんが、J-WAVEで自身初のレギュラーラジオ番組を担当します。平日も終わりを迎え、多くの人が自分をリセットする時間帯で、週末と新しく始まる週を楽しく過ごせるように、リスナーの背中を押す選曲と松下さんの等身大のトークでほっと一息つけるひとときをお届けします。

DK SELECT WEEKEND LIVING
放送局:J-WAVE
放送日時:毎週金曜 22時00分~22時30分
出演者:松下洸平
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#living813」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

金曜日 日向坂46・小坂菜緒出演 J-WAVE『SONYSONPO QUEST FOR THE FUTURE』

日向坂46・小坂菜緒さんがナビゲーターを務める30分のトーク番組。毎週テーマを決めて、身の周りにある色々なことを"はじめて"の視点も交えながらトークを展開する「初めてに触れる、冒険という名のラジオ番組」です。

SONYSONPO QUEST FOR THE FUTURE
放送局:J-WAVE
放送日時:毎週金曜 24時00分~24時30分
出演者:小坂菜緒(日向坂46)
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#nao813」

※放送情報は変更となる場合があります。

金曜日 Novel Core出演 J-WAVE『TURNING BACK』

ミュージシャンや俳優、モデルなど、時代を象徴するアイコンたちをゲストにお迎えし、人生の転機にフォーカスしていくラジオ番組。ナビゲーターを務めるNovel Coreさんと、現在に至るまでに刻まれた"ターニングポイント"に迫りながら、未来に繋がるプロセスを見つけていきます。

TURNING BACK
放送局:J-WAVE
放送日時:毎週金曜 25時30分~26時00分
出演者:Novel Core
番組ホームページ

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#TB813」

※放送情報は変更となる場合があります。

土日放送

土曜日 タイトル未定出演 HBCラジオ『タイトル未定の土曜の予定は未定!』

HBCラジオの音楽番組『BACKSTAGE PASS』で6代目メインMCを務めた、北海道札幌市を拠点に活動する4人組アイドルグループ「タイトル未定」が初の冠ラジオ番組を担当します。各メンバーのコーナーやメンバー内の関係性が分かるトーク、アイドルだからこそのアイドル解説など、タイトル未定の魅力が詰まった30分番組です。

タイトル未定の土曜の予定は未定!
放送局:HBCラジオ
放送日時:毎週土曜 14時00分~14時30分
出演者:タイトル未定
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#土曜の予定は未定」

※放送情報は変更となる場合があります。

土曜日 朝日奈央出演 ニッポン放送『朝日奈央のあさひーりんぐ』

昨年のナイターオフ期で自身初のラジオレギュラー番組『朝日奈央のナイスフライデー』を担当した朝日奈央さん。10月から新たなレギュラーラジオ番組が土曜の夜にスタートします。「ヒーリング=癒し」を番組コンセプトに、テレビでは見せない朝日さんの本音が詰まったしゃべりをお届けします。

朝日奈央のあさひーりんぐ
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週土曜 19時00分~19時30分
出演者:朝日奈央
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#あさひーりんぐ」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

土曜日 日向坂46・松田好花出演 ニッポン放送『日向坂46 松田好花のオールナイトニッポン0(ZERO)』(※毎月最終土曜)

2023年9月まで『日向坂46 松田好花の日向坂高校放送部』のパーソナリティを務めていた日向坂46・松田好花さんが、『オールナイトニッポン』のレギュラーパーソナリティに就任。毎月最終土曜日の『オールナイトニッポン0(ZERO)』枠で、松田さんが以前より聴いている『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜25時~)の後の時間帯に、憧れだった『オールナイトニッポン』のパーソナリティを務めます。

日向坂46 松田好花のオールナイトニッポン0(ZERO)
放送局:ニッポン放送
放送日時:2023年10月27日 金曜日 27時00分~29時00分
出演者:松田好花(日向坂46)

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#松田好花ANN0」
※毎月最終土曜に放送

※放送情報は変更となる場合があります。

土曜日 松下奈緒出演 TOKYO FM『Grand Seiko presents My Time My Story』

松下奈緒さんが6年半ぶりにラジオのレギュラー番組を担当します。月替わりでゲストを迎えて、"心躍る瞬間"をキーワードに、願いが叶ったときや達成したときのこと、"過ごしてきた時間、現在、そして、未来"について伺っていきます。番組スタートの10月は、松下さんの心躍った瞬間についてお届けします。

Grand Seiko presents My Time My Story
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週土曜 12時00分~12時25分
出演者:松下奈緒

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

土曜日 広瀬すず出演 TOKYO FM『広瀬すずの「よはくじかん」』

広瀬すずさんが『SCHOOL OF LOCK!』のミニコーナー『GIRLS LOCKS!』(2013年10月~2017年3月)以来、6年半ぶりにラジオのレギュラー番組を担当します。

番組では、目的の無いのんびりとしたプライベートトークや、広瀬さんと共演経験のあるアーティスト・俳優のトークにコメント紹介など、リスナーとともに「余白時間」を共有していきます。

広瀬すずの「よはくじかん」
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週土曜 15時30分~15時55分
出演者:広瀬すず
番組ホームページ
公式Twitter

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#よはくじかん」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

土曜日 麒麟・川島明出演 TOKYO FM『川島明 そもそもの話』

2020年10月から2023年9月まで放送されていた『SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜』の後番組。『土曜日のエウレカ』でメインドライバー役を務めた麒麟・川島明さんが、メインパーソナリティを引き続き担当します。

毎週1組のゲストを迎えて、意外と知らない「そもそもの話」を川島さんが紐解いていく、深掘りインタビュー形式の番組です。

川島明 そもそもの話
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週土曜 17時00分~17時55分
出演者:川島明(麒麟)
番組ホームページ

X(旧:Twitter)ハッシュタグは「#そもそもの話」

出演番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

この記事を書いた人

radiko編集部

radiko編集部員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

radiko公式Twitter

radiko公式Instagram

プレミアム会員登録をして全国のラジオを聴く!

生まれた時からシェアハウスで生活。社会活動家・石山アンジュが立ち上げた“拡張家族”とは?

社会活動家の石山アンジュさんが、シェアリングエコノミーの必要性や、活動のルーツとなった「実家がシェアハウス」という特殊な環境での生活体験、さらには自身が実践する“多拠点ライフ”の魅力などについて語った。

石山さんは1989年4月20日生まれの34歳。シェアリングエコノミーを通して新しいライフスタイルを提案する様々な活動を展開し、注目を集める人物だ。

石山さんが登場したのは、俳優の小澤征悦がナビゲーターを務めるJ-WAVEの番組『BMW FREUDE FOR LIFE』(毎週土曜 11:00-11:30)。同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラムだ。

そもそも“シェアリングエコノミー”とは?

20240123ishiyama2bmw.jpg

石山さんを乗せた「BMW iX1 xDrive30 M Sport」は、J-WAVE本社がある六本木から、彼女の出身地である横浜方面へと走り出した。

石山さんは新卒で株式会社リクルートへ入社。その後、ベンチャー企業を経て、2016年に一般社団法人シェアリングエコノミー協会の立ち上げに携わり、現在は同協会の代表理事を務めている。

まずは“シェアリングエコノミー”とはどのような概念なのか。首都高を走る車内にて、流れる景色を眺めながら語ってもらった。

石山:シェアリングエコノミーは、古くて新しい概念と言えます。確固たる定義は、実は世界的に見てもないのですが、いわゆる日本のお醤油の貸し借りのようなことも、広義ではシェアリングエコノミーです。この概念がデジタル社会に移行していく中で、誰がお醤油を持っていて、誰がお醤油を必要としているのか、スマートフォン上で可視化され、世界中の人と取引・決済ができるようになり、近年、新しい経済の形として注目されているわけです。具体例を挙げると、個人間で自家用車を共有する「カーシェアリング」が有名ですし、また、「シェアサイクル」のようなモビリティを複数の人でシェアするというサービスもあります。空間のシェアリングだと、Airbnbなどの民泊が代表的です。このほか、スキルのシェアリングとして、子守や介護、家事に関連したサービスもあります。

今の時代、都市化が進み、また、大量生産・大量消費型の経済成長を遂げてきたことによって、人と人との繋がりが希薄になっています。共同生活をする必然性がほとんどなく、お金さえあればすべて解決できてしまうため、一人暮らしが増え、東京では単身世帯がほぼ半分を占めているのが現状です。そうなってくると、やはり孤独だし、孤立してしまう。そんな中で、シェアリングエコノミーは人との繋がりを緩やかに取り戻してく概念であり、人の温かみが感じられる経済を作っていく在り方ではないかと思うんです。現在、SDGs、サスティナビリティが盛んに唱えられていますが、シェアは究極のサスティナブルなモデルです。そもそも新しいものを作らないし、捨てもしない。でも、誰かにとっての不用品が誰かにとって価値あるものになる。経済に貢献すると同時に、ゴミを生み出さずモノが循環していくというサスティナビリティを実現する……そんな社会モデルであると考えています。

「パーティーをしている中で生まれ育ちました」

20240123ishiyamaumi.jpg
石山さんがシェアリングエコノミーを世の中に広める活動をするに至ったきっかけは、作家でソーシャルイノベーターのレイチェルボッツマンの著書「シェア」との出会いだった。同著の中で提唱された「共有消費」は、アメリカ・タイムズ誌による「世界を変える10のアイデア」に選出されている。石山さんは社会人3年目の時にこの本を読み、これまで自分が感じてきたことの“答え”を見つけたような感覚になったのだとか。

このように、引き寄せられるようにシェアの概念と出会い、行動の指針の一つとした背景には、彼女のある特殊な家庭の事情があった。

石山:私の実家は、南米ブラジルを中心に海外生活をしていた父が、世界各国を転々とする中で出会った人たちが来日した際に長期滞在する場所でした。また、父はブラジルの音楽「サンバ」のチームを運営しているんですけど、音楽のコミュニティに所属する人たちが出入りすることもよくあって。そんな背景もあって、実家はある時に改造し、今に至るまでシェアハウスとして運営しています。私は一人っ子なのですが、そういった家庭で様々な肩書を持つ大人、おにいさん、おねえさんに囲まれながら、みんなが爆音でパーティーをしている中で生まれ育ちました。それが当たり前でしたし、人見知りもなかったです。のちに学校へ通い始め、お友達のお家へ遊びに行くようになってようやく、それが普通じゃないんだと気付かされましたね。

“拡張家族”との生活で大切にしていること

生まれたときから多様な人種、様々な職業の大人が家にいて、幼い頃から血縁関係のないおにいさん、おねえさんと遊ぶ日々……そんな、暮らしをシェアすることが当たり前の環境で育った石山さんは、自身でも”拡張家族”として共同生活を送るコミュニティ「Cift」に立ち上げから関わり今も暮らしている。

石山:拡張家族「Cift」は、「血縁に依らず相手を家族だと思ってみよう」という意識を持ち、共に生活をするコミュニティです。2017年の立ち上げ時は38人だったのですが、現在約110人のメンバーがいます。シェアハウスは東京と京都に2つ。コロナ禍の流れもあって、必ずしも共に生活するというだけではなく、シェアハウスに住んでいない人でもコミュニティに属していて一緒に“家族”をやっています。家族の年齢層は幅広く、下は0歳から上は60代まで。家族の職業は、校長先生に画家、政治家、料理研究家、ミュージシャンなど多種多様で、日々、仕事のコラボレーションが生まれ、何かあれば誰かのスキルをシェアできるのも特徴です。渋谷のど真ん中に建つマンションのワンフロアを借り受けた東京の拠点には、19部屋の個室に、大きなリビングと大きなキッチンがあるという造り。一方、京都のシェアハウスは、かつての学生寮をリノベーションした拠点で、古い建物と大きな畑が付いています。

コミュニティとして大事にしているのは、100人いれば100通りの家族観・価値観があるということ。そのことを踏まえた上で、共に生きていく覚悟があるのか、ぶつかったときに対話を諦めないか。会社組織とは違うので、家族として何かトラブルがあったときには話し合いで解決するしかありません。そのため、話し合いに向き合うことができるか、どうかということを重視しています。
20240123ishiyamafune.jpg

“多拠点ライフ”がもたらす人生の豊かさ

「Cift」が運営する東京のシェアハウスに暮らしつつも、石山さんは一処にとどまることなく、日本各地で生活を営んでいるという。彼女が実践する“多拠点ライフ”の魅力とは?

石山:4年前から大分県豊後大野市の農村集落に、空き家バンクから築90年の古民家を借りて、ひと月のうち一週間ほど暮らしています。テレビ出演の際に東京へ帰ってくるので、東京のシェアハウスにいるのは月10日くらい。それ以外の2週間は、全国の地域課題をシェアで解決する自治体との取り組み「シェアリングシティ」を行っている関係で、様々な地域に滞在しています。各地域ではビジネスホテルに宿泊するのではなく、シェアハウス・ゲストハウスに泊まっていろんな方と交流するよう心がけていますね。

こうした多拠点ライフには、一日たりとも同じ日がありません。毎日新しい世界に移り住んでいるような感覚があります。その地域ならではのローカルな日常に溶け込む体験を通し、その地域の多彩な魅力に触れられている気がします。何より、行けば行くほど人との繋がりができるため、その繋がりによって“帰りたい場所”になり、何かあったら助け合える関係にもなれる。そういった繋がりの輪が増えていくことこそ、多拠点ライフの魅力だと思います。

地域との繋がりの中で、石山さんが今熱中していることの一つが、今年で3年目を迎える田んぼでの米作りだという。

石山:知り合いの農家さんからお誘いいただいたことをきっかけに、お米を完全無農薬で作っているんです。広さは二反で、うまくいけば、一反あたり年間400キロほどのお米を収穫できます。農機具は地域の方とシェアしながら使わせてもらい、作り方はローカルな繋がりの中で教えていただいているんです。6月の田植えと10月の収穫の時期には、東京や福岡から友だちを20~30人くらい呼んで、一緒に田植えや収穫祭をしています。自分が都市とローカルのHubとなり、参加してくれた人がまた定期的に来るようになっていくという形で続けて、今年で3年目となります。

ルールを作るための学校も運営

20240123ishiyamabmwtate.jpg
石山さんのミッションは「新しい概念や新しい豊かさの物差しを世の中に広げていくこと」。その理想を実現するべく、新たなルールを作るための学校の運営にも携わっているとのことだ。

石山:新しい価値観が世の中に生まれたとき、社会の誰もが使えるようになり、また、誰もが居心地いいと思える形で実装していくには、法律や制度を作らなくてはなりません。しかし、今の社会において、ルールを策定するための知識やスキルを持った人は少ない気がするんです。それこそ「ChatGPT」など、政治家ですら初めて出会うような概念は、知っている人がルールのデザインをしていかなければいけないわけで。また、シルバー民主主義の中では、若い世代の思いが政治家に伝わっておらず、認知されにくいという現状があります。そこで、若者の声を政治家に届けたり、世の中に問うたり、議論したりする場を作る必要性を感じ、40歳以下の方が学ぶルールメイキングスクールとなるシンクタンク・コミュニティを2018年に起業しました。

このルール作りの学校は、一般社団法人Public Meets Innovationによるもので、石山さんも講師の一人として参加している。もともと弁護士やロースクール生などを対象としていたが、間口を広げ、今は40歳以下であれば誰でも参加できるようにしたことで、20~30代のほか、高校生の参加も目立つという。高校生たちにとっては、もっとも身近なルールと言えば校則だ。そういった現行のルールが本当に必要か否かを考え、議論する場になっているそうだ。

このように、シェアリングエコノミー・多拠点ライフの提唱及び実践、ルール作りの学校運営とパラレルに活躍する石山さんにとって「未来への挑戦=FORWARDISM」とは?

石山:コロナ禍以降、社会は大きな転換期を迎えています。本当に先が見通せないし、戦争も終わらないし、物価も高騰し続け、自然災害が多発している。「これから大丈夫かな?」という不安を一部の人だけではなく、誰しもが持つ時代に私たちは生きています。そういった生きづらさや不安、孤独を抱えてしまう世の中でも、豊かに生きていける在り方をどんどん提案していきたいです。その豊かさの物差しの一つが、積み上げていく思考から、分散していく思考への転換だと思うんです。個人のライフスタイルや経済、社会モデルを分散型にしていくことを「シェア」の思想を通じて広げていく。それが私にとっての「FORWARDISM」です。

(構成=小島浩平)

Facebook

ページトップへ