荒磯親方が見る横綱の人となり「第70代横綱・日馬富士」の場合は?

東海ラジオ『荒磯親方 横綱人生道』(月19:00~19:15)は、第72代横綱・元稀勢の里の荒磯親方が、相撲道で培った人生観、さらに幅広く、横綱の人生道を大いに語る番組。4月26日の放送では、荒磯親方が見る「横綱の人となり」で「第70代横綱・日馬富士」を取り上げた。

荒磯親方と日馬富士は入幕時期が同じ。荒磯親方は、日馬富士について「ひと言でいうと稽古熱心。スタミナが無尽蔵。稽古場では嫌な相手だった」として、ある年の夏合宿での話をした。

その年の鳴門部屋の夏合宿は、鳴門親方(先代)の故郷・青森で行われた。一方、日馬富士が所属する伊勢ケ浜部屋も、同じ青森で夏合宿を行っていた。青森は伊勢ケ浜親方の故郷でもある。2つの部屋の合同稽古で、二人は(同じ相手と何番も取る)三番稽古を行った。

両親方の地元での合宿で見学者も大勢。親方同士の面子もある。稀勢の里が負けると、親方の機嫌も悪くなる。「あのときは、二人で四・五十番。負けると親方に叱られるので意地の張り合い。師匠のためにも頑張らなきゃという気持ちで取っていた」と振り返った。

本場所での対戦成績は、稀勢の里の24勝37敗。日馬富士の土俵での強さについて、荒磯親方は「速いというのが一番の印象。それから、固い。体がトレーニングで鍛え上げられていて筋骨隆々。テレビではわからない体の固さがある。ひとつの弾丸がぶつかってくる感じ」と話した。

そして「苦手なところは(日馬富士)自身もよくわかっていて、不利な体勢にならないように、勢いだけではなく、しっかり考えている力士だった」と分析した。

そして「苦手なところは(日馬富士)自身もよくわかっていて、不利な体勢にならないように、勢いだけではなく、しっかり考えている力士だった」と分析した。

その日馬富士に、荒磯親方は、大関時代に銀座に呼び出されたことがあった。親方は「ムチャクチャ飲まされるのかなあ」と思って出かけたが、決してそうではなく「横綱とは・・・」という話をしてくれたという。

「相撲をもっともっと考えなくてはいけない。24時間考えなくてはいけない。横綱に上がれないのは、何かひとつ考える力が足りない。綱を巻くことの意味をわかっているか、もう一度学べ。ただ力が強いだけでは横綱にはなれない」という内容の話を、約4時間にわたって語ってくれたそうだ。親方は「響いたところはあった」とのこと。

そして最後に、日馬富士から荒磯親方に、湘南乃風の「睡蓮歌」のリクエストがあったが、親方は「それまでの雰囲気と曲とのギャップが大きすぎて、ずいぶん元気が出ない歌い方になってしまった」と振り返っていた。新入幕が一緒で、激しい稽古を続けてきた仲のふたりだけに、日馬富士としても、なかなか昇進できない相手に対して、先輩横綱として、アドバイスしたいという気持ちがあったのだろう。荒磯親方は、日馬富士の話に「響いたところはあった」とのことだった。

荒磯親方 横綱人生道
放送局:東海ラジオ
放送日時:毎週月曜 19時00分~19時15分

※該当回の聴取期間は終了しました。

90年代初めの"サブカル・バンド"にはプレッシャーになった「浪漫飛行」の大ヒット

「宝島」を読んで悦に入っていた青春時代 ©STVラジオ

シンガーソングライターの松崎真人が、'70~'90年代の日本の曲・日本語の曲を厳選かけ流し(イントロからアウトロまでノーカット)でお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。5月8日は、10曲目~12曲目の「つながり」にフォーカスします。

☆10曲目「浪漫飛行/米米CLUB」

松崎:言わずと知れた1990年度のオリコンで年間2位。米米CLUBの中でも特大級のヒットでございます。クレジットを見ると、アレンジが中崎英也で共同クレジットになってるんですね。作曲が米米CLUBアレンジがで米米CLUBと中崎英也というクレジットなので、こういう場合は往々にして、どこからが作曲でどこからが編曲かあまりこだわらないというパターンが多いんですけど、そうでないと当時、浪漫飛行が出るまで米米CLUBは、16ビートのファンクをやって、同時にステージでは面白いことをやって、シュールな前衛芸術なのか?お笑いなのか?というギリギリを攻めるマニア受けのバンドだと思われていたわけです。でも大所帯のバンドを維持するには、どっかでブレイクというか大ヒットが欲しいとうことで、狙って大トッと言うのはなかなか生まれないんですが、ここは狙って取ったというのはスゴいですね。

松崎:で、これ(浪漫飛行)も"元歌"がある曲でして、次の曲も同じ元ネタです。

☆11曲目「トゥナイト/佐野元春」

松崎:当時、佐野元春さんが自分でやっていた雑誌やFM番組の色んな情報を加味すると、恐らく、米米CLUBの浪漫飛行と同じ元ネタにスゴく触発されてるんじゃないかと思います。きょうは"3段逆スライド"でもう3曲目で元歌に行ってしまいます。「トゥナイト」の2年前のヒット曲ですね。歌詞で描かれている情景を含めて、同じニューヨークを描いている曲です。そこら辺も共通するんじゃないかと思いますね。

☆12曲目「STEPPIN’OUT/JOE JACKSON」

松崎:もうメロディーのどこを取って、どこをパクったとか、そういう次元じゃないんですよね。この単調な割とマシン的なリズムにシンセベースを♪ドンドンドンドンって行く感じ。で、米米CLUBの浪漫飛行が技ありなのは、全然テンポが違うんです、いま聴くと。元春さんの曲もそうですし、音の各要素で少しずつJOE JACKSONの良さを取り入れてるんですけど、やはりメロディじゃないというところと、小技の効かせ方に日本的な遊び、日本語の遊びが高等戦術として使われているところが、それぞれスゴいなと思うところです。

松崎:ちょっとだけ付け足すと、「浪漫飛行」とか「君がいるだけで」で米米CLUBが売れたコトって言うのは、同系統の「劇団系」とか「アート系」「パフォーマンス系」の(いわゆるサブカルチャー系)バンドが、"あなたたちも米米CLUBのように大きく売れて欲しい"というプレシャーを与えられる大きな遠因になっていたんです。例えば、「メンズ・ファイブ」とか、浜田麻里さんがいた「モダン・チョキチョキズ」とか、放っておいてもらえたら面白く活動が続けられたのに、「浪漫飛行」的な成功を、当時、90年代後半とかCDがパカパカ売れていた時代には、そういう面白いことやってるバンドにも大きいヒットを望むみたいな風潮がございまして、その白羽の矢が立ったバンドには、それなりに苦労したということです。これは"実話"込みでございますですね。

<5月8日のプレイリスト>
M01「Get Wild/TM Network」
M02「Dear My Friend/Every Little Thing」
M03「深い森/Do As Infinity」
M04「プリティー・プリティー/石野真子」
M05「恋のバッド・チューニング/沢田研二」
M06「ごはんができたよ/矢野顕子」
M07「五月のバラ/鹿内孝」
M08「飛んでイスタンブール/庄野真代」
M09「ペガサスの朝/五十嵐浩晃」

M10「浪漫飛行/米米CLUB」
M11「トゥナイト/佐野元春」
M12「STEPPIN’OUT/JOE JACKSON」
M13「青空のある限り/ザ・ワイルドワンズ」
M14「忘れ得ぬ君/ザ・テンプターズ」
M15「愛の挽歌/つなき&みどり」
M16「HURRY GO ROUND/hide with Spread Beaver」
M17「恋のマジックポーション/すかんち」
M18「丸ノ内サディスティック/椎名林檎」
M19「君は風/佐々木幸男」
M20「雨が空を捨てる日は/中島みゆき」

M21「ダンシング・オールナイト/もんた&ブラザーズ」
M22「紳士同盟/薬師丸ひろ子」
M23「泣かないで/舘ひろし」
M24「十戒(1984)/中森明菜」
M25「シャツのほころび涙のかけら/NSP」
M26「決められたリズム/井上陽水」
M27「ジュテー厶/坪倉唯子」
M28「ハナミズキ/一青窈」
M29「ホンダラ行進曲/ハナ肇とクレイジー・キャッツ」
M30「もうひとつの土曜日/浜田省吾」

<松崎真人の編集後記>
「恋のバッド・チューニング/沢田研二」。あの「TOKIO」の次のシングルとして制作陣のプレッシャーは大きかったと思うが、それを聴き手に悟らせない遊び心溢れる楽曲。女性コーラスにあのパタパタママで有名な「のこいのこ」さんを起用していたことは今回初めて知った。男と女は「ズレてる方がいい」というコンセプトは2021年にも通用するかも。

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